32ーエキストラトラック (aggressive boy and girl )
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するといつの間にかに思考を遮る様な声が聞こえたかと思うと柄の悪いプレイヤーに囲まれていた。もちろんアイコンはオレンジ。
僕はそんな中ニコッと笑うとそれを否定する。
「いやそれは違うよ。
あと猫1匹。忘れないでよ。」
(ちょっとスノーさん。)
その受け答えをするとソーニャは僕にしか聞こえない声で僕に語りかけて来た。僕は笑顔を保ったままコソッと話す。
(…このままだとヤバくないですか?)
(ヤバイってレベルじゃないよ??ヤバすぎるよ??いくら僕でも周りを囲まれたらオワタ状態だよ??)
そうソーニャに言って僕は一言。
「ま、嘘だけど♪Allegro♪ (早く)」
その瞬間僕はサッと大鎌『サウンド・デスサイズ』を手元に出すと、ソードスキル『マジシャン・イリュージョン』を発動させる。
僕は相手の懐に入ると『マジシャン・イリュージョン』の高速の一閃を放つ。その一閃は男の手首を簡単に切りはらった。
「この…!」
「ソーニャ逃げるよ!」
僕はサッとソーニャを抱えると切りはらった男の方におもっきり走り出した。もちろん男は手首を切り落とされているので何も出来ずに素通りさせてもらった。
「待て!逃げるな!」
「逃げるなと言われて逃げないバカはいない!」
僕は全力疾走しているがいかんせん僕自身のレベルは高くない。少しずつオレンジプレイヤーとの差は縮まってくる。
…うーん。殺るしかないのかな…。
僕はあまり気乗りせずにソーニャを肩に乗せ、大鎌を再び持とうしたその瞬間。
「君、面白そうだね!オルゴールみたい!」
「え?」
僕と入れ違いになる紅い影。はっとしてその影を通り過ぎるのを見逃すと慌てて後ろを振り返ると…。
「でも30点。力はあるのに戦わないっておかしいと思うよ?」
そうしてそこにいたのは赤一色の服装の槍を持つ少女。そしてその場にいたオレンジプレイヤーはポリゴンスノーへと変化されていた。
そうしてその少女はニコッとして笑うと一言。
「それじゃあ赤点だよ?取っちゃダメだよ!赤点!赤点取ったら補習だよ?補習!」
「赤点??補習??えっ??えっ??」
「そんな悪い子は補習だよ??」
そう言って僕を助けてくれた少女は僕の手を掴むと僕を引きずりながら走り出した。
「にゃっーはーはーはー??」
「うわああ??」
僕は叫び声を上げながら引きずられて言った。どこぞのコノハ君に引きずられるイケニートの様に。
これは『鮮血のラン』と呼ばれる少女と『音の死神』と呼ばれる少年スノードロップとの出会いだった。
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