第10話:魔の高原に飛べ!
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この日の黄山高原、突然に竜の雄叫びのような声が聞こえたかと思うと、高原を訪れた観光客達が原因不明の心停止を起こした!
地球防衛隊からアンヌ、ツヨシ、アキの3人が派遣され、付近の調査を始めた。
遺体は未知の伝染性のウィルスの可能性もあるため、地球防衛隊の細菌研究所に搬送された。
「何もないわね…。」
アキが高原の遊歩道を散策しながら歩いていた。
「アキ!ボサッと歩いてないで、ちゃんと証拠が手掛かりを探せよ!」
「分かってますよーっ!」
ツヨシにたしなめられて、何故かムッとするアキだった。
しばらくして…、
「あ、あれは…?」
アキは何やら白い毛むくじゃらの猿かゴリラのような格好の人がライフル銃のような長い杖を持って走り去るのを目撃した!
「おーい!誰ですかーっ!1人で遠くに行っては危な…。」
アキが忠告している間に、ゴリラのような人は振り返ると、杖の先端をアキに向けた!
途端に…!
「ウッ…!」
アキはその場に崩れ落ちた!
「おーい!アキーっ!」
それを見たツヨシは急いでアキの側に駆け寄った。
「アキーっ!しっかりしろーっ!アキーっ!」
ツヨシが幾ら強くアキを揺さぶっても、倒れたアキは二度と目を覚まさないばかりか、ピクリとも動かなかった。
「…、アキ…、死んだのか…?」
ツヨシがアキの死を感じたその時!
「ウッ!」
ツヨシもアキに覆い被さるようにして、その場に倒れ込んだ。
「ツヨシ君!アキちゃん!」
程なくして、2人からの連絡が無く、身を案じたアンヌがやって来た。
「2人とも死なないで!」
地球防衛隊所属の医師と行動していたアンヌは2人の身を任せ、自らはツヨシとアキを殺した犯人を探しに高原内を探し出した。
すると…、
「ハッ!…、あれは…?」
しばらくしてアンヌは、あの白い毛むくじゃらのゴリラのような人を見つけた。
男は、山肌にある小さな洞窟に入り込んだ!
アンヌが奥へと進むと、洞窟の奥に白い毛むくじゃらのゴリラのような男が小さく座っていた。
「た…、頼む!殺さないでくれ!」
男は震えながらアンヌに命乞いをした。
「何言ってるの?多くの人の命を奪っておいて!」
アンヌが怒りに任せてウルトラピストルを抜こうとした。
「ま、待ってくれ!みんなの命ならここにある!」
男が手に持っていたライフルの一部がモニター画像となっていた。
アンヌが画面を覗き込むと、画面の中にはツヨシやアキを始め、黄山高原で突然死してしまった人達の顔が映し出されていた。
「こ…、これは…!」
「私はワルイド星人だ。星では原因不明の伝染病が大流行し、殆どの人が死に絶えた!私はせめ
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