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ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
一方その頃
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ドなら、朝の早くからダンジョンに潜ると言って出掛けましたよ。今日は五階層で粘るそうです」

「お、ソロっすか。スウィードもやるっすね」

「元々、筋は悪くない。五階層くらいなら大丈夫だろう。フッ、これも僕の美しすぎる指導の賜物ってやつだね」

「美しさも糞もねえだろ。それと、てめえがスウィードに指導してるとこ見たことねえぞ」

「時折してたっすよ。……ポーズの指導だったっすけど」

「それは……意味がないでしょ」

「……」コクリ

分かってないなぁ、と肩を竦めて額に手を置くエイモンド。彼曰く、美しさ=強さらしい。
なんだそれはという一同の思いが一致した。

「そういや、そろそろあいつの武器買いかえた方がいいんじゃねぇか? 今のアビリティだと、威力も重さももの足りねえだろうしよ」

「んー、ですね。では、今度スウィードには自分の稼いだ分のお金を持ってバベルにいってもらいましょうか」

「お、ついに自分で選ばせるんすね」

はい、と微笑むパディは紅茶のなくなったポットと他の団員の空になったカップを回収して一度下がる。
戻ってきた際に、顔色が少し悪かったため、心配されたが大丈夫と言って話を続けた。

「刀も弓も、スウィードの稼ぎなら良いものが買えると思いますよ」

「ちなみに、スウィードはいくらくらいこれまでで稼いだんだ?」

「ちょっと待ってください」

再び立ち上がったパディは、部屋のタンスの引き出しを開け、そこから帳簿のようなもなを取り出した。
パディ自作の家計簿である。しかもこれ、各々がどれだけ稼いでどれだけ使ったのか事細かに記入されているのだ。
ファミリアの財布はパディが持っているといっても過言ではない。

「そうですね、だいたい三〇万ヴァリスは超えてます」

「お〜、スウィードもなかなか頑張ってるっすね!」

「ま、遠征の時に頑張ってたからな」

「……」コクリ

まだまだアビリティでは足りないが、パディ達のサポートのおかげで実力相応の階層よりも下のモンスターを倒していたスウィード。
あの時の顔は思わず笑ってしまいそうなほど喜んでいた。


「いやしかしまぁ、こうやって男だけで話すってのもなかなか楽しいもんだな」

「ですね。まぁ、女っ気がことは残念なんでしょうが」

「パディ、それは言わない約束っすよ。けど俺っちは、理想の女の子をいつか見つけるっすよ! 有名になれば俺っちも【勇者(ブレイバー)】みたいになれるはずっす!!」

「フッ、僕の光となる人はもう決まってるのさ」

「こいつこんなんなのに一途とか調子狂うわ」

「……」コクリ

「……そういえば、紅一点で思い出したっすけどリリアはどうしたっすか?」

あれ
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