八話:バイトと日常
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けでも時間がかかる。
いつもエドガー一人でやっているわけではないだろうが心底尊敬する。
「次は部屋の掃除をしていきます。ここからは二手に分かれてやりましょう」
「分かった」
その後、少しやり方を教えて貰った後に部屋をまじめに掃除していく。
ここが自宅であればタップダンスを踊りながら掃除をするかもしれないが俺の生活費がかかっているためにそんなことはしない。
なので、非常に見せ所もなくただ黙々と掃除をすることになる。
だが、平凡な展開など許さないとばかりに机の上に何やら見せつける様に開けられたアルバムが置いてあった。
当然机の上も拭かなくてはならなので俺はそれに目を通さなくてはならない。
別に見たいわけではない。ここはしっかりと分かってほしい。
アルバムを一端別の場所に運ぶために目を落とすとそこには―――
「ジークの……メイド服姿…だとっ!?」
ジークがメイド服を着て恥ずかしそうに頬を赤らめている写真がそこにはあった。
様々な角度から撮られたそれらの数はざっと十枚ほどで一ページを埋め尽くしていた。
恐らくはヴィクターが娘の着せ替えをして楽しんだ時の写真なのだろう。
どうせなら俺も呼んでくれればよかったものの。
そんなことを考えながらページをめくると今度は―――
「ジークの水着写真……。おっぱいは……ハリーより少し大きいぐらいか?」
大した差ではないが微妙にハリーよりも大きい気がする。
まあ、おっぱい侍の前では圧倒的に戦力不足だけどな。
あれはもはや別格と言っても過言ではない。まあ、ジークのはどちらかというと美乳なのだろう。
「これが終わったらヴィクターと交渉してみるか」
必ず手に入れてみせると心に誓って俺は再び掃除を開始するのだった。
その時どこからか覚えのある視線を感じたが気のせいだと思って気にしなかったのが間違いだとも知らずに。
「ご苦労様、リヒター。これで今日の仕事は終わりですわ。お給金は直接あなたの口座に振り込んでおくわ」
「こっちこそ、ピンチの所を助けて貰って感謝するよ」
「……何かあなたに素直にお礼をされると落ち着きませんわね」
「だから、お前らは俺を何だと思っているんだ」
どうしてお礼を言うだけで裏を勘繰られないといけないんだ。
確かに今から交渉を行おうとは思っているけどな。
「まあいい。それよりもだヴィクター。お前に頼みたいことがある。ジークのメイド服写真か水着写真を分けてくれないか?」
「我が家の家宝を探し当てるとは流石ですわね。ですが、わたくしに頼むよりも別の人に頼んだ方が早いのではなくて?」
「別の人だと」
「ジーク、いつまでも隠れていないで出てきたらどうで
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