告白
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さんに挨拶しようとしたのだが、リサーナさんとの絡みを見て怖じ気づいてしまっている。
「色々噂は聞いているだろうが、根は悪い奴じゃないんだ」
「エルザさん!!」
そんなウェンディにエルザさんが声をかける。
「実際ラクサスさんはいい人だと思うよ?俺も助けてもらったし」
「そうなの?」
「うん!」
俺もウェンディにそう説明する。グレイさんとはぐれた俺に真っ先に声をかけてくれたもんな。
「ただ少し、不器用なだけなんだ」
ウェンディはラクサスさんを見つめる。ラクサスさんはリサーナさんと今も何やらやっているのだが、その顔は優しさに満ち溢れてる気がする。
「はい!!私、挨拶に行ってきます!!」
「俺もついていこっと」
ウェンディと俺はラクサスさんの元へと歩いていった。
しばらくして・・・
「緊張したね〜」
「俺は前にも少しだけ話したからそんなでもないけど・・・」
「フリードくん、ラクサスくんの武勇を語るのすごかったね〜」
「まぁ、悪い奴ではなさそうね」
俺たちはラクサスさんへの挨拶を終えたのだが、雷神衆、特にフリードさんがラクサスさんの武勇を語るのが長かった長かった。ラクサスさんに挨拶しに行ったのに、ラクサスさんより雷神衆の方がしゃべってたんじゃないかな?ってレベルだったぞ。
「じゃあ、私たちもキャンプに戻ろっか?」
「だね〜」
「そうしましょう」
ウェンディたちは挨拶を終えてひと安心したからか、簡易ベースへと戻ろうとする。だけど、その前に俺はやることがあるんだ。
「ウェンディ!ちょっと待って」
「?」
俺に呼ばれてウェンディたちは足を止める。
「セシリーとシャルルは先に戻ってて。後からすぐに戻るから」
「?わかった〜」
「なんだかわからないけど・・・わかったわ」
セシリーとシャルルはトコトコと走って行く。残されたのは、俺とウェンディだけ・・・
「どうしたの?シリル」
ウェンディは俺に顔を近づける。いざ言うとなると、少しドキドキするな。
「ふぅー・・・」
俺は深呼吸をし、一度心を落ち着ける。よし、もう大丈夫だ。
「ウェンディ!!」
「な・・・何?」
突然大きな声を出したからウェンディは驚いてしまった。いつも通り、いつも通りに・・・
「カミューニさんと最初戦って海に落ちた時、俺が言ったこと覚えてる?」
「海に・・・あ!!」
俺が何を言ったのか思い出したウェンディは少し頬染める。やっぱり聞こえてたか。
「あれさぁ、忘れてくれない?」
「えぇ!?」
いきなりの俺の言葉にウェンディは一
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