告白
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「カミューニ・・・」
「お兄ちゃん・・・」
その男はシリルと激闘を演じ、シリルに大いなる力を与えた男、カミューニだった。
「ウルティア・・・メルディのために一緒にいてくれよ。俺なんかより、ずっと仲がいいんだからよ」
「・・・そうね」
カミューニは自分が作った小さな船に、メルディとウルティアを引き上げる。
「ありがとう・・・お兄ちゃん・・・」
メルディはカミューニににっこり微笑む。カミューニはそれを見て、なぜか目に涙を浮かべている。
「お兄ちゃん?」
「なんでもねぇよ・・・」
カミューニは目を擦り、涙を拭う。
(久々に見たな・・・メルディの笑った顔・・・俺がずっと、求めていたもの・・・)
メルディは悪魔の心臓に入ってから、笑う回数が極端に少なく、いや感情を表情に出す回数が減っていた。カミューニはメルディのそれを取り戻すため、ハデスを打ち破ろうとしていたのだった。だが、それももう必要ない。メルディは笑うことも、涙を流すこともできるのだから・・・
(なんやかんやで・・・あいつらと戦えたことが、今回の結果をもたらしたのかもしれない・・・)
カミューニは天狼島を見て、軽く頭を下げる。
「ありがとう・・・妖精の尻尾・・・」
カミューニたちはそのまま、天狼島から離れていった。
シリルside
「「「「なんだとぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」」」」
ナツさん、グレイさん、ガジルさん、エルフマンさんは大声で叫んだ。
「だ・か・ら!!今回はS級魔導士昇格試験は中止とする!!」
マスターは再度ナツさんたちにそう言う。しかし、ナツさんたちはどうやら納得いかないようだ。
「納得いかねぇぞじーさん!!」
「なんで中止なんだよぉ!!」
「俺をS級にしやがれ!!」
「候補者はおめぇじゃなくて!!レビィの方だけどな!!」
そういえばガジルさんはレビィさんのパートナーなんだっけ?なんかもう誰が誰のパートナーかわかんなくなっちゃったよ。
「仕方なかろう、色々あったんじゃから」
「候補者の中に評議院が紛れ込んでたり、悪魔の心臓に邪魔されたり」
「今回は仕方ないかなぁ」
「おめぇ!!それでいいのかよちくしょー!!」
「お前がそんなに暑くなることもなかろう」
マスターとミラさんの説明でレビィさんは納得したのだが、なぜかガジルさんはいまだにS級を諦められないみたいだ。てかあなた候補者じゃないですからね?
「だぁー!!S級になりたかったー!!」
グレイさんは頭を抱えなが
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