告白
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話さなきゃも思ってたんだけど・・・
私はこの人生を“一周目”と考えていたの。それは、大魔法世界に行って時のアーク
完成させれば“二周目”が始まるからよ。
私はこの一周目をやり直しのきく人生だと信じてきた。だからどんなに残酷なことも、人の道に外れたこともできた・・・
二周目こそが私の本当の人生!あなたの本当の人生・・・幸せな私たち・・・
全ては・・・そのためだった」
メルディはその場に立ち上がる。それにより、船が左右に揺れる。メルディの手は、強く握りしめられていた。
「わかってる・・・それは全部私の“つもり”。他の人から見たら、私は鬼。罪を重ね、幸せな人生を妄想するバカ女」
「っ!!」
メルディは奥歯を噛みしめ、ウルティアの話を聞く。
「許して・・・なんて言えないけど・・・ごめんなさい・・・と言わせて」
メルディの手にさらに力が入り、震え始める。
「そうよね、殺したいほど憎いわよね・・・でもね・・・」
ウルティアは剣を出すと、それで自らの体を貫く。
「これ以上、あなたのきれいな手を汚す必要はない。私はもう・・・消える・・・から・・・」
ウルティアはその場に立ち上がり、海へと体を傾かせる。
「ウルティア!!」
「あなたは幸せを見つけるの・・・カミューニと一緒にね・・・大好きよ、メルディ・・・」
ウルティアは涙をこぼしながら、海へと飛び込んだ。
「ウルティアーー!!」
残されたメルディは、ウルティアの名前を叫んだ。
(海・・・母の中・・・悪くない・・・最期・・・ね・・・)
薄れつつ意識の中、ウルティアは母、ウルがガルナ島で溶けて流れた海の中で死ねることを、幸せに思っていた。だが、それをメルディが水面へと引っ張りあげる。
「ぷはぁっ!!」
息が乱れているメルディ、ウルティアは意識を失いつつあったが、水面に上がり、外気に体が触れたことで意識を取り戻した。
「メルディ・・・」
「生き・・・ようよ・・・」
メルディは泣き震えながらそう言う。ウルティアは自分の右手に、あるものを見つける。
(感覚リンク!?)
メルディの魔法、感覚リンク。これにより、メルディはウルティアの痛みを感じ取っていたのだ。
「ウルティアの悲しみも・・・悔しさも・・・私・・・全部わかる・・・」
ウルティアはメルディをただ呆然と見ている。
「ウルティアは私を育ててくれた・・・それは変わらない・・・許す!!許すから!!もう二度とあんなこと言わないから!!お願いだから一緒にいて!!大好きなの!!一緒に生きて!!」
ウルティアはメルディの言葉に感涙し、二人は海の中で抱き合った。
「大丈夫?」
「「!?」」
そんな二人に、一人の男が手
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