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僕のサーヴァントは魔力が「EX」です。
金色のサーヴァントとそのマスター
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た。

「何度言えば分かるのだマスター? この我を『アーチャー』などと凡百なサーヴァント共と同じように呼ぶなとな。我のマスターであるのなら堂々と我の名『ギルガメッシュ』を口にすればよいのだ。貴様はこのムーンセルで唯一、我の真名を口にする栄誉を授かっている魔術師なのだからな」

『………!?』

 女生徒のマスターと金色のサーヴァントの会話を聞いていた僕達は思わず驚いて絶句した。あのサーヴァント、自分から真名をバラした!? というか今、「ギルガメッシュ」って言ったか?

 ギルガメッシュ。

 世界最古の英雄譚「ギルガメッシュ叙事詩」の主人公で、シュメールの都市国家ウルクを治めていた半神半人の王。

 幾度の冒険と試練を越えたウルクの王はこの世全ての財宝を自分のものとして、その伝説はその他の英雄達の伝説のモデルとなったとされている正に英雄達の王、「英雄王」と言うべき存在。

 この月の聖杯戦争にはこんな英霊まで参加しているというのか? 正直、人間の枠からはみ出たサーヴァントは、一回戦のレミエルだけにしてほしかった。

『……………』

「ふん。どうやら我の偉大さを理解できるくらいの頭はあるようだな」

「え? え? 何これ? どうして皆驚いているの?」

 僕達が金色のサーヴァント、ギルガメッシュの名前に驚いていると、その様子を見てギルガメッシュは上機嫌となって頷く。逆にそのマスターである女生徒はこの場の空気についていけずおろおろとしていた。

「あ、あの……。驚かしてごめんなさい。私は……きゃ?」

「雑種共よ。貴様らも聖杯戦争に参加しているのなら覚えておくがよい。我は英雄王ギルガメッシュ。そしてこの娘は我のマスター、『岸波白野』。この月の聖杯戦争を制する英雄と魔術師の面貌、その眼に焼き付けておくがよい。フハハハハハッ!」

 学園の屋上に英雄王の笑い声が響き渡る。

 まさか世界最古の英雄まで参加しているだなんて……。僕達、本当にこの聖杯戦争で生き残れるのか?
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