暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
Twenty one episode 光の偽者
[6/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

俺は頭の中が混乱した。


「クルスは私の執事ですの………執事でも私より二つだけ歳が上ってだけですの………クルスにはまだ未来があったのですわ……………………」



「……………………!!!!!!!!」



俺は教室を飛び出し、屋上へと走り出した。
真実を確かめる為に。





「ゆぅ君……………世界は残酷だよ…………」





琴葉は意味有り気に呟いた。










ーーー屋上ーーー



俺が屋上に着くと、鉄パイプの手すりに寄りかかっている見慣れた男がいた。
俺は歯をギリッと鳴らし、照に叫んだ。


「おい!!!!!!!」


俺が屋上に来ていた事に最初から気付いていたらしく、清々しい綺麗な顔で俺の方へ振り返った。


「おいおい、なんだよ。何怒ってんだ?」


「お前……無実の人を殺してんじゃねぇかよ。何が人殺しを殺す人殺しだよ!正義面してんじゃねぇよ!!」


「正義面?」


照はハッと小さく笑うと俺に近寄って来た。


「ーーーーガッ!?」


照は突然、俺の首を片手で思い切り掴んで来た。
俺の目の前の男の瞳には怒りが宿っていた。


「あのよォ………正義面ってなんだよ?………正義面してんのはテメェじゃねぇのか?え?何か言ってみろよ。現実から逃げてる糞野郎が」


「くぁ…………はな……せ……………」


「それに言っただろうが。俺は人殺しを殺す人殺しだってよ。お前は人を信じれないのか?あ?なぁーー」







「ーーーユウキを失った勇者さんよォ」







「…………………!」


俺は首を掴んでいる照の右腕を両手で掴み、引き剥がそうとした。
今すぐコイツの顔面に拳を入れてやりたかった。


「へぇ………掛かってこいよ。此処はゲームの世界とは違う。光の勇者なんて呼ばれていたのはゲームの中だけだ。俺が現実を見せてやるよ現実逃避野郎が」


「てんめぇ!!!!」


照が俺の首から手を離すと同時に俺は殴り掛かった。
しかし、俺に右拳は照の顔面には当たらず、空気を切る様な音だけして空振った。


「これが現実なんだよ。現実世界じゃテメェの拳なんて簡単に避けれる。現実から逃げ続けて楽しいか?どうせ、お前は心配されたいだけだろ?お前は実際には光の勇者なんて大層なものなんかじゃ無い。なんせお前が人殺しって言う男にこれから殴られるんだからな」


照は右拳を力強く握り締めた。
そして、そのまま俺の顔面へと拳を向かわせた。


「ウグッ!!?!」


俺は雑魚キャラの悲鳴の様な鈍い声をあげ、そのまま倒れ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ