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ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
Twenty one episode 光の偽者
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く騒ぎ始めました。
美女が突然、俺に話しかけてくるんですもの。
お兄ちゃん困っちゃう。


「ま、ま、まさか………クラスの王子である優也に………王女が!?」


「くっ………ライバルが増えた……」


「殆どの女子があいつに惚れ込んでるって言うのに………!」


「優也君は渡しませんですの!」


自分でも思うんだが………
座ってる俺が立っている琴葉を見つめ、立っている琴葉が座っている俺を見つめている光景はアニメのワンシーンみたいになっていた。


「ひゃっはぁああああ!帰って来たぜぇ!」


「先生からの拷問は終わったのか?」


「縄で縛りつけられて、靴舐めさせられて、気持ちいぃですって言わされた」


「先生に言っ「調子乗りすぎました。すいません」」


帰って来た照は涙目で俺に抱きついて来た。


「暑ぐるしいはボケぇ!」


「授業サボって購買でもいこ〜ぜ〜優也〜」


「はぁ?お前なぁ……卒業出来なくなるぞ馬鹿」


「ゆぅ君……サボりダメ………」


「あ?誰だコイツ」


照は琴葉の存在に気付いていなかったらしく、突然話に入って来た琴葉に鋭い眼光を浴びせた。
けれども琴葉は怯える事は無かった。
照はずっと睨みつけていたが数秒すると睨むのをやめ、舌打ちをし、俺の方へ向き直した。


「優也の知り合いか?」


「ああ、琴葉って名前だよ」


「お前、こいつの事、好きか?」


「まぁ………好き、って言う訳じゃ無いが、嫌いって訳でもないな」


「へぇ…………」


「何か不満でもあんのか?」


「いやァ………たださァーーー」


照は琴葉を横目で見た後、俺に背中を見せ、教室を出ると同時に捨て台詞の様にこう言った。





「お前は何なんだろうなァ?」





俺はゾッとした。
今までの様な照とは違った。
俺に殺意を向けている様な………殺意は言い過ぎか。
怒りと言ったところだろうか。
照の変わり様には皆気付いていた。
さっきまで俺を茶化していた奴らが黙り込み、冷や汗をかいていた。
照は元々、皆には好かれているほうでは無かった。
嫌い、苦手、キモい、ウザいと言った類で好かれて無い訳では無い。
俺は入院から解放され、学校に来れる様になった時、真っ先に話し掛け、案内してくれたのは照だ。
照に学校を案内されている時に一人の生徒に言われた事がある。
しかも、顔面蒼白、恐怖を覚え、震えた声で。


「殺されるなよ…………」


生徒はそれだけ言ってすぐに逃げて言ったのだ。

照は背中を見せながら付け加える様に、先程とは違う明るい声で話し掛けて
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