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ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
Twenty episode 現実
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「んー、じゃ、行こうか………あ、ちょっと待ってくれ」
俺は進もうとした足を止め、その場でウィンドウを開いた。
俺は一つ、不審に思っている事があった。
装備している武器、《グングニール》はソードアート・オンラインでの武器だ。
本来、この世界であるなんて事はあり得ない。
俺のナーヴギアはバグが酷くてメモリーにあるプロフィールデータしか戻せなかったんじゃないのか?
それとも須郷さんはナーヴギアにあるメモリーごと修復して移動させたのか?
俺は自分の持っている武器やアイテムをひたすら漁り続けた。
ソードスキルは………やっぱりないか。
熟練度は………そのまんまだな。
神聖槍は……ない………
なのに《グングニール》はあると言う事は普通に槍扱いか?
自分の所持品を殆ど把握して完全に確信した。
「これは俺の、ソードアート・オンラインでのキャラデータそのものだ」
「……バグ?」
「須郷さんが設定したのか………それともアルヴヘイム・オンラインはソードアート・オンラインと何か関わりがあるのかも知れない」
俺は何らかの関係がゲーム同士にあるんじゃないかと考えていると、ハッっと気付いた事があった。
「これが前の俺と同じデータなら………!」
俺はアイテム欄を開いた。
そこにはかなりの文字化けを生じているアイテムが殆どだった。
俺はその中にあるアイテムを探し続けた。
ソードアート・オンライン時、俺は………結婚していた。
現実ではないがゲームの中でだ。
そのゲーム世界での結婚は婚約者の、お互いのアイテムストレージを共有するということが出来た。
「やっぱり………あった………」
「探し物……?」
「ああ……皮肉だな、出逢わなければ良かった。なんて言ったけど……その相手のアイテム……それが俺にとっての希望の光みたいになるなんてな……」
文字化けしている沢山のアイテムに紛れているアイテムの中で一つだけ文字化けしてないアイテムを指で、トンっとタッチした。
《MHCP PT0001》、そう表示されたアイテムをタッチすると目の前に綺麗な光が発生した。
「合わせる顔もない筈なのにな………」
ボソッと呟くと俺の目の前に目を閉じた小さな男の子が現れた。
とても可愛らしい男の子が目を開けると俺を見て目を丸くした。
「おとーさん……?」
「外見が全然違うのに………すぐ分かるんだな……」
「この子は………?」
「この子は名前はセイ。俺の子供だよ……」
「子供……?」
セイ。
俺の可愛い子供だ。
「ソードアート・オンラインで俺ともう一人の女の子が見つけて保護したん
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