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ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
Twenty episode 現実
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しかも英語。
あまり英語は得意ではない俺にとっては至難の技だった。


「おいおいおい、これは無理だろ!」


俺がそう叫んでいると前方から足音が聞こえて来た。


「やべっ!」


前方から来ていたのはモンスターだ。
ウィンドウを開きっぱなしのままの状態だったので目の前が見えなかったのだ。
殺られる。
そう思ったとき、片手剣サイズの剣がモンスターを貫いた。
そして、俺のいる建物の中に人が入ってきた。


「ゆぅ君……大丈夫………!」


「琴葉!?なんでお前が!」


「前……!」


「くっ!おらあああああ!!!」


琴葉が危険を知らせてくれたおかげで向かって来ていたモンスターの攻撃を槍で受け止めることが出来た。
そのまま槍で押し返し、貫いた。


「琴葉!少しだけ、ほんの少しだけ時間を稼いでくれ!!」


「わかった………!」


俺はスペルウィンドウを開き、魔法を発動する為の呪文を覚えようとした。



落ち着け………
確かに長いけど覚えられない事はない………!
英語の意味を覚えろ………
それを並べて言葉にすればいい!!



「ゆぅ………君!」


「もう少し待ってくれ!」


神………与えられる………槍………
全て………屠る…………返す…………

これを言葉に変換させれば…………!

俺は魔法を発動する為のワードを口に出し始めた。
すると、体の周りに光の文字が出現し、一つのワードを言葉にする度に光の文字が現れ、繋がっていった。




「A spear slaughtering all given by God, turn all over in nothing」
《神に与えられし、全てを屠る槍よ、無に返したまえ》






「 デストラクト 」






魔法詠唱ワードを口にし、魔法を唱えると目で認識しているモンスターの足元に魔法陣の様な物が出現し、槍を持っている右手がソードスキルを発動した時の様に勝手に動き出した。


「勝手に!?」


「ゆぅ君………!?」


勝手に動いた右手は槍を地面へと突き刺した。


パリィィイイイイイン……………


槍を突き刺すと同時にモンスターの集団が結晶体となって消滅していた。
俺と琴葉は唖然としていた。


「どうなってんだ……?」


「魔法……だよね?」


「ああ、でもさ………これ、おかしくないか?」


「うん………?」


「助かったのはいいけど、こんな強力な魔法を初期の段階で使える筈がないよ」


今、唱えた魔法は明らかに次元を超えていた。
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