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ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
Nineteen episode 他人
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で俺に言った。



「ーーー光の勇者君?」



一瞬、俺の眉がピクっと動いた。
それと同時に呆れた。
また光の勇者とかなんとか………面倒くさい。


「悪いんですけど、須郷さんの力にはなれなさそうです」


「え!?また、どうして?」


「須郷さんは俺を買い被りすぎです。俺は光の勇者でもなんでもないです。ただの、どこにでもいる男子高生ですよ」


「……茅場先輩、もとい茅場晶彦は僕の上司だったんだ。茅場先輩はソードアート・オンラインで人類を恐怖に陥れた。その恐怖から解放したのは君じゃないか。更に付け加えれば茅場先輩のナーヴギアは改造が施されていたらしくてね。それに勝った君の実力は十分じゃないか」


「はっきり言って俺、面倒なんですよ。仮想世界だってもう懲り懲りです。少し遠いですけど歩いて帰れるんで今すぐ降ろしてくれると嬉しいんですが」


「そう言えば………報酬の話がまだだったね」


「はい?そんなのいりませんよ。俺は一切加担しません」


俺がそう言うと須郷は普段かけているらしい眼鏡をクイっと中指で上げた。


「………ユウキ君の身の保証でもかい?」


「な………!?」


ユウキの身の保証って………ユウキは生きているのか……?
いや、あり得ない。
俺はヒースクリフと同時に消滅したからタイムラグ的な感じで戻って来たんだと思うんだけど………
ユウキはその前に消滅しているから生きて帰ってる筈が無い。
そんな事があるわけ無い。


「ハッタリはやめてくださいよ。ユウキが死ぬ瞬間をこの目でしっかりと確実に確認したんですよ?他人の心の傷を更にえぐるような真似はしないでくれませんか?」


「ハッタリなんかじゃないさ。信じるも信じないも君次第だけどね。ユウキ君の命は僕達、レクトが維持してると言ってもいい」


「は………俺がもし手伝わないと言ったら?」


「さぁ………どうなるんだろうねぇ?」


こんな話に確実性は全くない。
だけど、須郷の言い方はハッタリじゃない気がした。
少しでも希望があるなら賭けるしかないか………
それでもし、嘘だったなら嘘でしたってだけで俺が失う物は何もない。


「…………分かりました。俺は仮想世界で須郷さんの研究を邪魔されない様に守ればいいんですよね」


「うん、話が早くて助かるよ」


「でも………どんな仮想世界なんですか?」


「えーっとねぇ………はいこれ」


須郷は自分の持っているリッチな鞄をガサゴソと探ると一つのパッケージを取り出した。


「あるふ………あるぶへいむ?」


「アルヴヘイムオンライン。皆はALOとも呼ぶね」


「どんな
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