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ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
Nineteen episode 他人
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照のソードアート・オンラインでの人生は残酷だった。
こいつは気付いていなかったのだ。
悪党を殺し続けた人殺しでも、大切な人を殺した人殺しと何も変わらない事に。
「なぁ、お前はどうなんだよ」
「……俺?」
「俺以上に悲しい人生だったのかよ、お前は!!ユウヤは!!何に悲しんでるって言うんだよ!!!」
「俺のは………お前よりは悲しく……ない」
きっと、照よりは悲しくは無いのだろう。
俺は勝手に悲しんでいただけだ。
入院している間も勝手に一人で泣いていただけだ。
「俺もさ、好きな人を亡くしたんだ」
「……………」
「でも、お前よりはそんなにって感じだよ」
「悲しく無いのか?」
「悲しいさ………でもさ、そいつは笑顔で何て言ったと思う?」
「………何て言ったんだ?」
「俺に向かって"大好き"って言ったんだぜ?しかも満面の笑顏でさ、殺されるって時に言ったんだぜ?本当に変な奴だよな。この世界に後悔なんてないって顔をしてやがった」
あいつが幸せに生きて行けたなら俺はそれでいいと思っていた。
入院中は後悔しか残らなかったが。
ーーーーだが
「俺はそいつと"出逢わなければ良かった"そう思う」
「は?」
「俺はあいつが幸せに生きて行けたならそれでいいと思った。でも、頭ではそう思っても本能が違うって言ってるんだよ」
本当にそう思う。
俺は映画や漫画、小説やアニメの主人公じゃない。
だから、カッコいい男みたいに"あいつが良ければそれでいい"とか"あいつが幸せになってるなら"とかで片付けられなかった。
ーーー 一人、この世界に残された俺はどうすればいい?
ーーー辛い現実を残された俺にどうしろって言うんだよ。
「本当にーーーー」
ーーーー出逢わなければ良かった。
「てめ…………」
照は俺に何か言おうとしたが言葉を止めた。
屋上に続く扉が開き、担任の先生が来たのだ。
先生は疲れたという顔をして俺を見た。
どうやら俺に用があるらしい。
「こんな所にいたのか………優也、今日は帰っていいぞ」
「……はい?」
「門の所に迎えが来てるぞ、早く行きなさい」
「…………分かりました」
俺は帰る支度を為るために教室へと向かった。
先生と照は俺の後ろ姿をずっと見続けていた。
帰る支度をして玄関を出るといた。
門には確かにいました。
黒色の高級車が止まっていました。
今日から俺もVIPの仲間入り!
「ってな訳じゃないですよねー…
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