暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
フェアリィ・ダンス ー伝えたい言葉、伝わらない想いー
Eighteen episode 過去の後悔
[7/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
がした。
それも数人だ。


「クッソ………」


「………私が行くよ」


「は?」


スズナはそう言うと洞窟の外に向かって走り出した。
スズナは此処に二人居ても殺されてしまう、そう思い、囮になろうと言うのだ。
だが、そんな事をしても無駄だ。
ろくに戦闘をしたことのないスズナが四人の盗賊に突っ込んでいったって危険な目に会うだけだ。


「行くんじゃねぇぇえええ!!」


俺が叫びながらスズナの手を握ろうとしたが、掴めなかった。
スズナはそのまま洞窟の外へ走っていった。
俺はすぐに追いかけようとした。


「な……んだ……これ………」


俺は動けなかった。
自分のHPバーを見ると目を疑った。


「麻………痺…………毒?」


自分のHPバーを見ると間違いなく麻痺のアイコンが表示されていた。
右肩から赤いエフェクトが出ている事に気づいて見て見るとナイフが刺さっていた。
誰が刺したのかは薄々気付いていた。
走り去って行くスズナの頭の上のアイコンを見るとオレンジ色になっていた。
スズナは昔から誰にも迷惑をかけたがらない性格だった。このソードアート・オンラインでは迷惑にならない様にサポートに徹していた。
その為、使用していたのは麻痺投げナイフなどの投剣スキルだ。











「馬鹿やろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」












俺が動ける様になったのは十数分後だった。
洞窟を出ると皮肉にも空は曇り、雨が降っていた。
雨はまだ降ったばかりで洞窟の外からスズナと盗賊達の足跡が続いていた。
足跡は砂漠の中へと続いていた。
足跡の原点に辿りつくとそこは崖だった。
俺が目撃したのは最悪の瞬間だった。
盗賊の中の一人がスズナを崖から突き落としたのだ。



ーーーおっと………手を滑らせちまったなぁ……アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!


ーーー何やってんだぁおい?


ーーー男の方はどうしやすかい兄貴ぃ?


ーーー………放っておけ



俺は瞬きを一瞬もしないでスズナが落ちて行くのをずっと見ていた。
気付けば自分の持つ大剣を握り締め、斬りかかっていた。



ーーー何だテメェ!!!さっきの野郎か!!


ーーーぐああああああああ!!!!


ーーーヒィィ、許してくれ!!!!


俺はリーダー以外の三人を殺した。
一人は首を飛ばし、一人は胴体を切断して滅多斬りにし、一人は俺が剣を振ると後ずさり足を滑らせ崖から転落死。

俺はリーダー格の男に低い声で話しかけた。


「スズナを殺した時………どんな
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ