暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
フェアリィ・ダンス ー伝えたい言葉、伝わらない想いー
Eighteen episode 過去の後悔
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ねぇ!!ミルミルの為に!俺自身の為に!!」


「俺だって負けらんねぇんだよ!焼きそばパンの為に!俺自身の…………為……………に………」









ーーーーーーボクの為に生きてね。








俺は足の動きを遅くし始めた。
いや、自分から遅くしたのでは無く、勝手に足が止まってきたのだ。
照は屋上に入る扉を開け、屋上に入っていった。俺は手すりから降り、開かれた扉の前で突っ立っていた。


「もう………いねぇんだよ………」


俺は拳を握り、歯を食いしばった。


「あいつは死んだんだよ………分かれよ俺………クソが……もう少し早くヒースクリフを倒していれば…………俺だけ助かる事は無かったんだ………あいつも一緒にこの世界に戻る事が出来たんだ………」


「おい?なした…………顔色悪いぞ?」


「……………大丈夫だよ」


「………ソードアート・オンラインの中での事か?」


「なんでそう思う………?」


「此処に通っている生徒が悩んでたり悲しんでる時はソードアート・オンラインの中で何か後悔を残して来てる、そんな奴らばっかだからだよ」


「お前も後悔してる事があるのか?」


「………まぁ、此処ではなんだ、取り敢えず屋上に入ろうぜ」


照は背後にある扉の開かれた先に広がる屋上に親指を向けて苦し紛れの笑顔でそう言った。
















俺と照は屋上の床に座りながら購買で買ったものを食べていた。


「ふぅ………食った食った、焼きそばパンご馳走さんな」


「結果的に俺が負けたからな」


俺は床に置かれたファンタを手に取り、口に含んだ。
照は俺がファンタを飲んで一息つくのを見ると口を開き、話し始めた。


「…………俺は人を殺したんだ」


「人を……殺した?」


「現実世界じゃない、仮想世界のソードアート・オンライン内で、だよ。あの世界では絶対的なルールが一つあった。HPが0になり、消滅すると現実世界でも肉体は死に至る。俺は沢山の人を消滅させたんだよ」


「何でそんな事をしたんだ………?」


「…………俺が最初に殺した人は誰か分かるか?」


「………友達か」


「確かに友達だった。けど、俺にとっては友達以上に価値ある昔からずっと一緒だった幼馴染の女の子だった」


「てめぇ!!!!」


俺は照の胸ぐらを付かんで屋上の扉に叩きつけた。
とても気分が悪かった。
友達以上に価値ある女の子、それは"好き"という事を意味している。
好きだった女の子を殺した男を見て腹が立った。
今すぐにでもぶん殴りたかっ
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