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ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
Fourteen episode 化け物
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いがノイズの様な物が走り出した。
「ユウヤ……?」
キリトは突然立ち上がったユウヤに声をかけた。
ユウヤが一瞬キリトの方を見たが明らかに様子が変だった。
ユウヤの目は虚ろになり、光の渦がノイズを走らせ、光が段々と黒へと変化して行ってる様にも見えた。
ユウヤがキリトを見た一瞬だけキリトはユウヤに恐怖を覚えていた。
ーーーーーユ……キ……
ーーーーーオれが守ンないと……
ーーーーー殺さなイと
ーーーーーこいツを殺さナイと
光の勇者と言われていた男の面影は何処にもなかった。
そこにいたのは強大な殺意を身に纏った"化け物"だった。
ーーーーー殺シてやルーーーーー
ガキィィィイイイイイイイイイイイン!!!!
ユウキに振り下ろされた大鎌はユウキに当たらなかった。
何故なら"化け物"がノイズのかかった神聖槍で大鎌を弾き返していたのだ。
"化け物"は大鎌を弾き返すと虚ろな目で死神を見ていた。
死神は大鎌を弾き返した"化け物"を標的に変え、すぐに大鎌を"化け物"に振り下ろした。
"化け物"はそれを避けようとはしなかった。
何故なら避けたりすれば気を失っているユウキに大鎌が当たる可能性があるからだ。
大鎌は"化け物"の左腕に刃が通り、左腕を吹き飛ばした。
"化け物"の左腕は結晶体となり消滅し、ステータスに状態異常として左腕欠損マークがついた。
既に"化け物"のHPは赤の危険ラインに入っていた。
「ユウヤ! お前何やってんだよ!! 早く逃げろ!!」
キリトがそう言うと"化け物"は横顔だけを見せる様に顔をキリトの方に向けた。
「は……早く逃げろ……って………」
キリトは"化け物"を見て再び恐怖を覚えていた。
"化け物"がキリトに向けていた眼はまるで"邪魔でもしたらお前も殺す"と告げている様だった。
その眼を見てキリトは息を飲んでいた。
だがここで止めなければ親友が死神に殺されてしまう。
それだけは絶対に阻止したかった。
せめて自分が前に出て、このノックバックから回復して時間を稼げばユウキと一緒に後ろに下がれるかもしれないと言う考えが思いつき、キリトは《エリュシデータ》を力を込めて握りしめた。
「ユウヤ……「大丈夫」」
キリトは後ろから声が聞こえた気がした。
ジジジ……ジジジジジジジ……ジジッ……
ーーーーーユウキは俺ガ守ル
ーーーーー大丈夫だよ
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