暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
Fourteen episode 化け物
[2/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ずっと動いていません……多分安全エリアにいるんだと思います」


ユリエールはユウキの問いかけにマップでシンカーの居場所を指差すとそう答えた。
シンカーがいるのは安全エリアと言う場所だ。
安全エリアは全ての迷宮区に必ず存在するエリアでは無い。
安全エリアはその場にいる限り絶対にモンスターが攻撃してくる事は無いエリアだ。
因みにこれと似たもので各迷宮区に必ず存在するのが準安全エリアと言うエリアが存在する。
準安全エリアはモンスターが必ず攻撃して来ないと言うエリアではなく、稀にしか攻撃して来ないエリアだ。
攻撃してくる度合いはそのプレイヤーの隠蔽率にも関わってくるが。


「この安全エリアまで行けばシンカーに転移結晶を渡すことが出来ればすぐに戻ることができます」


ユリエールはシンカーがもう少しで助けることが出来ると思い、少し笑みを浮かべて言った。
笑みを浮かべているユリエールを横目に二人の男が息を切らしながら戻ってきた。


ーーーーゼェ……ゼェ…ゼェ……



「キリトぉ……ゼェゼェ……俺は361体倒したけど……お前何体だ……」


「ゼェ……ゲホッゲホ……ゼェ……336体……」


「え……と……本当にすみません……任せっぱなしで……」


俺とキリトは息を切らしながら、いや既に虫の息になりながら自分達のカエル狩り数の報告をし合っていた。
虫の息になっている俺達を見てユリエールは本当に申し訳なさそうにしていた。
高校生位の男達が今にも死にそうな声で話しながら戻ってきたら謝りたくなるものだ。

俺とキリトは少し時間を置き、息を整えた。


「いや、いいよ。 好きでやってるしな」


「それにアイテムがでるしな」


「へー……アイテムなんか出るんだ……ねぇねぇユウヤ! 見せて見せて!」


「何か良い物でも出てるの?」


俺達はニヤリと笑い、俺はキリト、キリトは俺をお互いに見ると目を輝かせた。


「「ああ!」」


俺とキリトはアイテムストレージを開き、その中に眠っている生肉の様なアイテムを取り出した。
そのアイテムを取り出すと手に握った瞬間、ねちねちと生々しい音を立てた。




☆!!デデエエエエエエェェェェェエエエエエエン!!☆




スカベンジトードの肉です。
足の部分だぜ?
これで頬を叩いて見ろよ?
ペチペチって良い音なるぜ?



俺とキリトがユウキとアスナの前にスカベンジトードの肉を出した。
その肉を見るとユウキは体全体を落書きの様に真っ白にし、アスナは全力で気持ち悪がっていた。
女性の敵は爬虫類、両生類、虫、日差し、宛てにならない美容雑誌と言ったところだろうか。


「さっきの
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ