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真・恋姫†無双 劉ヨウ伝
第150話 謀臣賈?暗躍す
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は涼州兵達に一瞬怯むが「これだから野蛮な涼州人は」と小さい声で独白した。

「涼州の出にて無骨者ゆえ無礼の段お許しください。王司徒、周渤海太守はお在宅でしょうか?」

 賈?は王允の言葉を軽くいなし話を進めた。となりにいる張遼は顔から冷や汗を流していた。彼女の表情には「帰りたい」と書いているようだった。

「周渤海太守は来ていない」

 王允は顔色を変えずきっぱりと言い切った。

「これは異なことを。周渤海太守の顔を知る者から報告を受けたのですが」
「報告した者が見間違いしたのであろう。そのような情報で三公である私の屋敷に兵達を引き連れやってくるとはどういう了見なのだ。無礼であろう!」

 王允は賈?の物言いに不快そうだった。

「それはまことでしょうか?」

 賈?は王允の言葉を信じていない様子だった。

「信じる信じないなどどうでもいい。このような真似を私にして覚悟はできているのだろうな。明日の朝議で貴様らの無礼を議題に上げさせてもらう」

 賈?は苦虫を噛んだ表情で王允を見た。王允は賈?の態度が気に入らないのか睨み返した。

「用がないならさっさと失せろ!」

 王允は捨て台詞を賈?に投げ捨てると踵を返して屋敷の中に戻ってこうとした。その後を家宰が足早に追っていく。

「王司徒、お待ちください。まだ用は済んでいません。屋敷の中を(あらた)めさせていただきます」

 王允は足を止め賈?の方を振り向いた。その表情は今にも賈?に斬りかかってくるような雰囲気を放っていた。張遼は「いい加減しい」と小声で賈?に注意した。

「私の屋敷を検めるだと?」

 王允の表情は「お前は本気で言っているのか?」と語っていた。王允は賈?を敵意に満ちた目で睨み付けた。彼女は尚書令である賈?に三公である自分を虚仮にされたことが余程腹立たしかったのだろう。

「賈?っち。やり過ぎや」

 張遼は賈?を制止した。賈?は張遼の制止を払いのけて前へ進み出た。張遼はため息をつくと顔を左掌で覆った。

「この私の屋敷を家探しする理由は何だ? 相応の理由があるのだろうな?」
「理由はお応えできません。司隷校尉を兼ねられる董少府の御下命でございます。謹んでお受けください」

 賈?は淡々と王允に言った。

「司隷校尉であろうと理由もなく三公の屋敷を家探しできるわけがなかろう。正式な段取りを踏み出なおしてくるのだな」

 王允は賈?に吐き捨てるように言うと今度こそ屋敷に戻っていた。賈?は苦々しく王允の後ろ姿を見送った。

「賈?っち、さっきのはやり過ぎやで。賈?っちだけやない月も相当叩かれるで。こんなことを続けたらうちらの味方のうなる」

 張遼は王允の屋敷の門が閉じられるのは確認すると賈?を諭しは
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