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ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
Twelve episode 祈り
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われる程の大規模なギルドでは無かった。
軍のリーダー、シンカーという男は困っているプレイヤー達の為にボランティア団体の様なギルドを作っていて、シンカーという男がプレイヤー達を助けている姿に感動し、ギルド入隊希望者が増え、大人数になったことで最前線の攻略組に入って多くのプレイヤーを出来るだけ早く救い出したいという事で大規模ギルド、アインクラッド解放軍になったのだ。
その解放軍の中では最近になって内部で仲間同士が歪み合っているらしいが…
「はい、内部分裂が続く中、対等して来たのがキバオウという男です」
モヤっとボールテメェかあああアアアアア!!!
本当に面倒なことしてくれてんじゃねえぞゴルア!!
一旦坊主にした方がええんちゃうんか!?
ガタッ
俺は椅子から立ち上がった。
「ちょっとボール狩りしてくるわ」
「落ち着けって」
俺は椅子に座った。
ユリエールは俺が椅子に座るのを確認すると話を続けた。
「キバオウ一派は権力を強め、効率の良い狩場を独占したり…調子に乗って徴税と称した恐喝まがいの行為すら始めたのです。ですがゲーム攻略を蔑ろにするキバオウを批判する声が大きくなってキバオウは配下の中で最もハイレベルなプレイヤーを最前線に送り出したんです」
ハイレベルなプレイヤーを送りこんだって…
グリムアイズの時の…?
「「コーバッツか?」」
俺とキリトが聞くとユリエールは頷いた。
「はい。ですが貴方達が知っている様にコーバッツの部隊は貴方達が救ってくれたお陰で部隊の全員は死に至ことは無かったですがリーダーのコーバッツはボス戦で戦死してしまいました…その最悪な結果にキバオウは強く糾弾され、もう少しの所で彼をギルドから追放出来る所まで行ったのですが…追い詰められたキバオウはシンカーを罠に掛けるという強行策に出ました…」
ユリエールはそこまで言うと途中で話を区切ってしまった。
彼女の顔を見ると悲しげな表情をして唇を噛み締めていた。
「シンカーを……高レベルなダンジョン奥深くに置き去りしたんです……」
「「「「な!?」」」」
キバオウはシンカーをダンジョン奥深くに置き去りにしたと言った。
安全マージンを取っていれば今までのダンジョンなら簡単に抜け出せるだろうがシンカーを一人で置き去りにし、出れなくなる様なダンジョンという事はシンカーのレベルが低い、もしくは何か小細工をしたのだろう。
流石に武器とかは持っているよな…?
「転移結晶は!?」
アスナがそう言うとユリエールは俯いたまま黙ってしまった。
嫌な予感がするな…
転移結晶も無し、しかも安全マージンを取ってないとしていたら高い
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