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ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
Ten episode 家族
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が一つもなかった。
例えアインクラッドの中で知り合いが消滅したとしてもフレンドリストの知り合いのプレイヤー名が灰色になって残っている筈だが、セイの場合はそもそもフレンドリストに誰も表示されていなかった。
この子は今までに一人で生きてきたっていうのかよ…!
こんなゲーム如きに記憶まで失って…一人で頑張って生きてきたのかよ…!
俺はそう思いながらセイのステータスを閉じさせ、セイの頭をくしゃくしゃっと撫でた。
「ユウキ、この子は俺達が守るぞ。この子の知り合いはゲーム内にはいない…NPCと言う可能性もあると思ったけどフレンドリストが存在するから多分違うだろ」
「知り合いがいないって…この子はずっと一人で生きてたって言うの…?」
俺はソードアート・オンラインが嫌いだ。
たかがゲームで人が死んで、孤独な人が出てきて、悲しむ人が出て、セイの様な小さい子が一人で生きるという状況を作るからだ。
また、俺の中で守るものが増えちゃったな…
そう思っているとセイが俺の腕に捕まってきた。
そして笑顔で俺とユウキを見た。
「おとーさんとおかーさん!」
全く…アインクラッド、もしくは記憶を取り戻すまではお父さんで居てやるか…
ユウキは笑顔でセイに抱きついた。
「お母さんだよー!」
「うん!おとーさんとおかーさん!!」
これはこれで幸せだな。
俺とユウキの子か…不思議な気持ちだな…
「よし!ユウキ、セイ、皆でテーブル囲んで飯にするぞ!」
俺がそう言うと二人はうん!と言ってユウキはカレーライスを持ってきた。
セイにはカレーライスが辛過ぎるのでユウキはおにぎりを持ってきた。
セイは椅子が無いので俺の膝に乗せてセイはおにぎりを、俺はカレーライスを食べた。
「うっへぇ!今日のカレーライスは美味すぎるけどめっちゃ辛いぞ!」
「だってユウヤ前、辛いものが好きって言ったから…」
このカレーライス見た目からして辛そうだよ!?
すんげぇボコボコ言ってるし、見た目が溶岩だよ!?
「ジー…」
俺がカレーライスを食べているとカレーライスが気になったのかセイはずっと俺の方を見ていた。
まさか…セイ…これを食べるのか!?食べたいのか…!?
セイにはまだこの辛さは早い!…いや、セイも男だ…
愛する我が子には旅をさせよう…仮の我が子だが…
俺はスプーンでカレーライスをすくい、セイの前にスプーンを出した。
大丈夫だよね?溶岩食ってセイのHP減ったりしないよね?
「セイ…食べてみるか?」
「うん!」
「なら俺は止めない…地獄への切符をお前に託すしか無いようだ。父ちゃんよりも先に
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