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ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
Nine episode 幸せの形
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……決闘には使用不可能か…
まぁ当然だろうな。攻撃力が3600の威力はボス部屋までの骸骨騎士などをほぼ一撃で倒せる威力なのだから。
ただ、決闘じゃないPKにあった時はこれを使えば確実に勝てるだろうな
それに……不明スキル槍吸収……?
俺の持っていた槍を全て吸収してこの槍に付与されたってことは……
このスキルのせいなのか……?
いや、そんな事よりも……


俺は一つの疑問が浮かんだ。
確かに《グングニール》の威力は異常だ。
だがこの槍は強力であると共にこのソードアート・オンラインのゲームバランスを壊す槍でもあった。
しかし、茅場は俺にこの神聖槍を託したのであった。

もしかするとヒースクリフさんの神聖剣もこんなステータスなのか…?


俺が考えていると背中にユウキが抱きついてきた。


「本当に心配…したんだよ…?」


「ごめん…」


ユウキの声は今にも泣き出しそうな位に震えていた。
俺はユウキに謝る事しか出来なかった。


「ユウヤはボクがいないと駄目なんだから…ユウヤは先に死んだら駄目なんだよ…?」


ああ…俺はユウキがいないと駄目だな…
確かにそうだけどお前も泣きそうになりながら俺に言うなよ…お前も俺がいないと駄目じゃねぇか…

俺はユウキの方を向き、ユウキを抱きしめた。
そして俺は決意した。

ユウキの側にずっといてあげたい。
ユウキをもっと知りたい。


「なぁユウキ、俺の事が好きか…?」


「うん……ボクはユウキが大好きだよ……」


「そうか……24層の奥にさ、海があるだろ?その近くに海を見渡せる家があるんだよ」


「うん……」


俺はユウキに自分の命を預けることを決意した。

ユウキに俺の全てを捧げよう。
全てを捧げてユウキだけの騎士になる。
騎士になってユウキを永遠に守り続ける。
俺の命に変えてでもとは約束できない。
俺が死んでしまうとユウキを泣かせてしまうから。


「その家に二人で住んで、俺がお前を幸せにして、このアインクラッドを二人でクリアして…俺は絶対にお前を幸せにするから…だから……俺と…」







ーーーーーーー結婚してくれーーーーーーーー








俺はユウキにプロポーズした。
俺はユウキの目を見て聞こえる様にユウキに伝えた。
するとユウキはまた泣いてしまった。ユウキの目から涙が溢れ、その涙は頬を伝っていった。
しかしその涙は"悲しみ"の涙ではなく、"喜び"の涙だった。
ユウキは涙を流しながら笑顔で口を開いた。





ーーーーーうん!ーーーーー





俺にとってその笑顔はとても眩しく、愛おしかった。


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