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ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
Five episode ボクから君へ
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ヤは何でだ?という顔をしてユウキを見ていた。
いきなり買い物に行って来いと言われ、今度は戻らなくていいと言われたらどんなに頭の回転が速い人でも理解ができなくなる。


「ユウヤ……いきなりだけど聞いてくれるかな?」


「あ、ああ……」


まだ状況を理解してないユウヤはおどおどしていた。

本当に……ここまで来たら後戻りはできない
伝えないと……!
ボクのこの気持ちをユウヤに!


「ユウヤ……ボクはね……!」


ボクはボクの気持ちを伝えようとした。


「ボクは……」


伝えようとしたがその後の言葉が出なかった。
ユウキが今一番伝えたい言葉が出なかったのだ。

あれ……?どうしたんだろう……言葉が出ない……


「ボクは………」


やはり声は出ない。
何回言おうとしてもその先の言葉が出なかった。


「ユウキ?どうして泣いてるんだ?」


ボクが泣いてる?なんでそう思うんだろう?ボクは泣いてなんかいないのに…


「え……?あ……れ……?」


ユウキの目からは確かに涙が流れていた。その涙は頬を伝っていった。


「はは……おかしいな……」


何度も、何度も涙を拭ったが涙は溢れてくるばかりだ。


そうか……
やっぱりボクは拒絶されるのが嫌だって心の何処かでまだ思ってたんだ
やっぱりボクは…ユウヤに拒絶されたくないから…だから…声が出なくて…


「ふぇ……うぇぇ……」


ユウキは自分の心境を理解すると目に溜まっていた涙が一気に流れた。

ーーーー少女は一人泣いていた。


ギュ……


「ふぇ……?……ユウヤ……?」


ユウキは驚いた。何故ならユウヤがユウキの体を包む様に抱きしめていたのだ。
まるで一人の少女を守る騎士の様に


「何で泣いてるかはわかんないけどさ、泣かないでくれないか……?お前の泣いてる顔は見たくない……」


「ふぇぇぇ……ユウヤぁ……」


ボクはユウヤにこの想いが伝えれない悔しさとユウヤの優しさに触れて泣いてしまった。


「なぁユウキ……俺はお前が心配だ……だから俺に話してくれないか?」


ユウヤはボクにそう言った。
だが、ユウキは言えなかった。

ユウヤと離れたくない……ユウヤとずっと一緒にいたい……!この想いを伝えたら一緒にいれなくなるかもしれない……


「もしかして俺が関わってたりするのか?」


ボクは頷きもしなかった。
もしここで頷いたらユウヤに想いを伝えないといけなかったからだ。

だが、ユウヤは自分が関わっていると悟ったらしく話を続けた。


「ユウキ……俺が関わっているんだな……」

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