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ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
Five episode ボクから君へ
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れた事を思い出した。
ーーーーちゃんとアプローチしなきゃ駄目だよ?
ここでこれをつけてアプローチすれば……でも……ボクがつけて可愛く見えるかな……
もしかしたら引かれるかもしれない……でも……ここで頑張んなくちゃ駄目なんだ!
ユウキは意を決し、猫耳カチューシャをつけてユウヤを呼んだ。
「ユ……ユウヤ!」
ボクがユウヤを呼ぶとユウヤはボクの方を向いた。
「んー。どうし……」
ユウヤはユウキの猫耳に気付いたらしく、言葉が途切れた。
ボクは一か八かで勇気を振り絞って猫の手の真似をし、ユウヤに上目遣いで言った。
「に……にゃー……」
その威力は絶大だった。アインクラッドのそれぞれの層のボスを一撃で倒せるんじゃないかってくらい強力であった。
ガタン!ガラガラ…ドサドサ!ガシャーン
周りの客がユウキの声を聞いたのか、驚きのあまりに商品を床にぶちまけていた。
辺りが沈黙した。
「うぅ……ユウヤぁ……」
ボクは沈黙に耐え切れず、目に涙を浮かべながらユウヤを呼んだ。
だがユウヤには全く反応がなかった。
やっぱりボク可愛くなんてなかったのかな…ユウヤに…ユウヤに嫌われちゃったよぉ……うぅ…
ボクはもうユウヤに嫌われたと思い、目に溜まってる涙が流れ出しそうな位に心が張り裂けた。
「うぅ……うぇ……」
「ーーーー可愛い……」
「ふぇ…?」
ユウヤが突然口を動かし、そう言うと周りが騒ぎ始めた。
「あの子誰だ!?」
「猫耳少女だぞ!誰かパーティに誘え!」
「俺がパーティに誘う!」
「テメー!抜け駆けすんじゃねぇ!」
「ク……クククライン!独身24歳です!!」
周りの男達がユウヤにパーティの勧誘や結婚の申し込みなど色々な事をしてきた。
ボクは顔を真っ赤にしてユウヤの方に助けを求めた。
「ユウヤぁ……」
「これはやばいな……行くぞ!」
そういってユウヤはボクの手を引いて店から出て行った。
猫耳は男達にぶつかった衝撃で頭から取れてしまった。
ボク達は男達から逃れると商業区を出た先、市街区の噴水広場にいた。
噴水広場からは大きな大樹が見えた。
「ここまできたら大丈夫だろ……にしてもやばかったな男共の目が……」
「う……うん……ありがとう……」
ボクはユウヤにお礼を言うと一つの出来事に気付いた。
あ……手……繋いでる……
ユウヤに手を引っ張られた為、ずっと手を繋いだままだった。
ユウヤはそんな事は気にしてないらしく、笑顔で喋り続けた。
鈍感男と言われてもしょう
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