ターン29 鉄砲水と『D』
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違う緑色に光るたくましい腕が伸びて無造作にそれを引きちぎる。
D−HERO ダブルガイ 攻1000→2000→シャクトパス 攻1600(破壊)
清明 LP2900→2500
「まさか、このフィールドって」
スカイスクレイパーとよく似た構図の夜の町型フィールド魔法。そして今のダブルガイの攻撃力倍増。
「そう言えば、このカードを使った時にお前は倒れていたんだっけな。ご想像通り、このカードはディーヒーロー版のスカイスクレイパーとでもいうべきカードさ。もっとも、僕に言わせればこちらの方が本家だがね」
やっぱりか。1000ポイントの補正はなんだかんだいってかなり大きい。アクア・ジェット使いの僕が言うんだから間違いない。もっとも、僕のアクア・ジェットのカードはついさっき邪神の大災害に吹き飛ばされたけど。
だが、こちらだってやられてばかりはいられない。紳士の杖に貫かれたシャクトパスの触碗がぴくぴくと動き出し、勢いよくその体をがんじがらめにする。
D−HERO ダブルガイ 攻1000→0
「おや」
「シャクトパスが戦闘破壊された時、そのモンスターは鮫の呪いを受ける。攻撃力は0になって表示形式も変更不可、さらに攻撃宣言もできなくなるよ」
「なるほど、これならダブルガイの2回攻撃も使えないな。僕はこれでターンエンドだ」
「………ドロー!」
ディフェンドガイはともかく、その横には攻撃力0のモンスターが突っ立っているだけだという状況なのに、まるで真剣さを感じさせないエドの態度。嫌でも何か裏があるのかと勘繰らざるを得ないが、いい的がそこにいるのに戦わないというのも変な話である。
「スタンバイフェイズにディフェンドガイのエフェクトが発動する。このモンスターはリリースなしで召喚可能な中でも5本の指に入るほどの高守備力を持っているが、その代償として相手スタンバイフェイズごとに1枚のドローを許すというデメリットがある。さあ、どうぞ」
「そりゃどうも、っと。1枚ドローしてメインフェイズ、オイスターマイスターを召喚。そのままダブルガイに攻撃!オイスターショット!」
オイスターマイスター 攻1600→D−HERO ダブルガイ 攻0(破壊)
エド LP4000→2400
確かに攻撃は通った。ダメージも大きい。だけど、全然すかっとしないのはなぜだろう。むしろ、まんまと罠にかかったような気分になる。考えすぎ、だろうか。ダーク・シティの効果を考えるとオイスターマイスターの攻撃力じゃ不安だしブラフでもなんでも伏せカードを用意しておきたいところだけど、あいにく手札にはモンスターカードしかない。だけど、口ではそんなこと言わない。ここで隙を見せたり弱気になったりしたら、もう手はないですって自分からばらしてるようなも
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