マブラヴ
1023話
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技量を得る事が出来ない。それでも、超一流ではなくても一流の腕はある為、ここまで牧場を広げる事が出来たのだろう。
今では、超包子を含めて交流区画にある料理店にも出荷されている。
本来なら、エアカーの中で驚きながら牛を見ている崇継達のマブラヴ世界にも輸出したいのだが、シャドウミラーは基本的に兵器を一括して他の世界から買い取り、それをマブラヴ世界へと輸出している。
問屋や卸売業者的な立場であり、同時にBETAの死骸を有償で受け取り、それをキブツで変換した資源等や、門世界から得た資源を売ったりと専売に近い扱いになっている。
他の世界にしてみれば、表には出さないが当然不満がある訳で……兵器や資源以外に関しては、基本的にシャドウミラーは手を出さない契約になっていた。
……まぁ、シャドウミラーで育てている牛や豚なんかはここにいる程度だ。ホワイトスター内にある店に卸すのには十分過ぎる量があるが、マヴラヴ世界のように1つの世界……どころか、1つの国に十分行き渡らせられる程の量を育てるのはまず無理だしな。
そもそも、量産型Wは超一流ではなく一流の技量を持つが、それは逆に言えば特筆する程に肉が美味くないって事になる。それこそ、A5ランクでコンクールを取っている牛肉なんとかには遠く及ばないだろう。
もっとも、普通に食う分にはそこまで高級な肉を必要とはしていないだろうけど。
個人的にはA5の肉とかになると、サシが多すぎて肉を食っているのか脂身を食っているのか分からなくなる時があるし。
ただ……
「ほら、気になるならちょっと土産でも買っていくか?」
じっと牛や豚に視線を向けている崇継や恭子、真壁、如月の4人にそう告げ、少し離れた場所に用意されている建物へと視線を向ける。
一応ここの名物はワイバーンの見物だが、お土産を必要とするだろうって事で、ここで作られた肉を使ったソーセージやベーコン、チーズやバターといった風に牧場ならではの土産物が作られている。
牧場の土産ならこれだろうって事で作らせたんだが……他の世界からワイバーンを目当てに来た客達からも意外と好評だったりする。
殆ど成り行きで作らせたんだが。
……まぁ、中にはワイバーンの肉はないのかとか聞かれる事もあるらしいが、ワイバーンはそもそも貴重品だからな。
ちなみに、こういう店では大抵賞味期限が切れたりして大量に廃棄される事になる訳だが……この店ではそういう事はない。
何しろ、賞味期限が切れそうになったものは俺が引き取って空間倉庫に収納しているのだから。
時の流れが存在しない空間倉庫なら、例え明日が賞味期限の加工品とかがあっても全く問題はない。
いやまぁ、そこまでがめつくする必要もないと思うんだけど、どうしても勿体なくてな。
ちなみに空間倉庫に収納され
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