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ある提督の回顧録
2日目
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は送らせてやりたいものだが。

「そうもいかないんだろうな……」

 明日はどう考えても近海の索敵を行わなければならなかった。
昨日のように迷い込んだ敵が居ないとも限らないからだ。
 そして感じる、言いようのない無力感。
理由は明白である。
 艦娘達が接すれば接するほどにただの少女だったからだ。
あの子達は兵士となるにはあまりにも若く、幼い。
 いくら「(ふね)の記憶」を持っていたとしても、本来あの子らこそは我々が守るべき対象ではないのか。
私の頭には疑問が付きまとう。
 艦娘は兵器。士官学校でそう教えるのはそうでなくては戦えないからだ。
はっきり言って詭弁である。
 どうにか彼女達が戦わずに済む方法を考え出したいが、現状では不可能であった。
私は今日も「日誌」を綴る。この無力感を忘れぬ為に。










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