第4話 建造・訓練・時々罵声
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らもいるよ」
壮大な宇宙の話に2人で盛り上がる。
その後少し間を空け、2人で御茶を頂く。
「ああそうだ、しばらくの間……野分、君に秘書艦をやってもらう」
「え?? わ、私が秘書艦ですか??」
「この艦隊に慣れてもらう意味でも、君を推薦したい。
その身体にも早く慣れてもらいたいからな」
「は、……は、はいぃ??
駆逐艦野分、よ、よよ喜んでお引き受けいたしましゅッ??」
「ははは、そう固くなるな。
とにかく、よろしくな」
顔を真っ赤にしてあたふたしている野分を宥めながら落ち着かせる。
今まではまりもやラトロワにさせていたが、これで2人とも自身の仕事に身が入るだろう。
まぁ、まりもに至っては反ば強引に秘書官に立候補していたが……。
「さて、じゃあ訓練でもするか」
「は、訓練でありますか?」
「ああ、丁度三笠さんも居るし、ル級も暇そうだしな」
???
1時間後 鎮守府正面海域
「よし…野分、準備はいいな」
《此方第1駆逐隊旗艦、野分。
駆逐隊各艦、配置に着きました》
「うん……三笠さん、始めてください」
「了解、各艦、状況開始ッ??」
今回の訓練は、駆逐隊が戦艦と偶然接触した際の戦闘を想定している。
仮想敵はル級に頼み込んで、渋々承諾してもらった。
正確には土下座した上で大和にも説得してもらった。
接近するル級1隻に対し、対するのは野分率いるエインヘリアル第1駆逐隊。
野分を旗艦とした、不知火、夕立、曙の4隻だ。
俺は離れた場所に停泊した三笠の艦橋から、艦橋内に設置したモニターを眺める。
モニターには上空を飛行中のベースジャバーの映した海上の様子が見える。
《第1駆逐隊、出撃ですッ?? 抜錨ッ??》
野分を先頭にした単縦陣の第1駆逐隊が、前進を開始した。
《12時方向、距離15000ッ??
敵艦発見ッ?? 戦艦1ッ??》
「司令部より第1駆逐隊、敵艦を迎撃せよ」
《了解、全艦、砲雷撃戦用意ッ??》
第1駆逐隊がル級の頭を抑えるように回頭を始める。
「丁字戦か……」
《敵艦、右舷10000、主砲一斉射、始めッ??》
ル級と第1駆逐隊双方の主砲が一斉に光を発した。
「ル級は……野分に対し夾叉か、流石だな。
しかし……夕立…なぁ」
「筋はいい子達です。
特に野分と曙は砲術に関しては、磨けば化けますよ。
不知火は平均的ですが、雷撃の正確さで秀でています。
夕立は荒削りですが、いい腕です。
さらに研磨すれば、もっと活躍する筈ですよ」
三笠の評価に相槌を打ちながら、モニターを眺める。
《提督、夕立被弾したっぽい……》
「駆逐艦夕立、艦首主砲に被弾、大破」
モニター一杯に真っ赤な塗料で染まった
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