暁 〜小説投稿サイト〜
鎮守府にガンダム(擬き)が配備されました。
第4話 建造・訓練・時々罵声
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ます」
「いやいや、それにしたって半日で建造出来るとか早すぎだろ……」

自分の常識がずれているのかこの世界がずれているのかわからないが、この建造システムがとんでもない物である事は分かった。

「今回は初めての建造という事で、高速建造材も頂きましたので、早速使用しましょう」

不知火が青いボタンを押すと、ガントリークレーンが動き始め、いつの間にか足元にいた妖精さんをつまみ上げ、ドッグの真上に吊るしあげた。
そして妖精さんの手には火炎放射器の様な物が……。

「なんか嫌な予感が……」

壁の向こうではおおよそ建造している時に出す様な物ではない音が聞こえてくる。
その言葉に表せない魔窟に妖精さんが……落とされた。


「よ、よ、妖精さーーんッ??」

立ち昇る炎。
嫌に男前な妖精さんが親指を立てながらドッグに落ちていき、立ち昇った炎が天井にまで届かんと燃え上がった。


「完成です」

火の手が収まり、コンテナが鈍い音を上げながら開いていく。

「特型駆逐艦18番艦、綾波型の8番艦、曙よ」
「陽炎型駆逐艦15番艦、野分です」

現れたのはサイドテールの少女と銀髪の少女。
俺は帽子を被りなおして一歩踏み出した。

「えっと……うん、貴艦等の直属の上官となる、神宮司一葉准将だ。
曙、野分、よろしく頼む」
「はい、司令。
司令の直属として、尽力致しますッ??」

手を差し出し、野分と握手をする。
そして曙にも手を差し出した。

「よろしくな、曙」
「……ふん」

が、そっぽ向かれてしまった。

「……あれ?」
「…なによ、このクソ提督」
「え??」

いきなりのクソ呼ばわりに度肝を抜かれる。

「いや、あの……」
「なに? 気に入らないなら艦隊から外せば? 構わないし」

そう言うと曙は1人で工廠から出て行ってしまった。

「……俺何かしたか?」
「いえ、なにも」
「ぽい」
「えっと……わかりません」

3人娘の声が響く工廠内は酷く寂しかった。


???


6時間後
リンドヴルム艦内 PX

「どうだった、艦内旅行は」
「はい、とっても楽しかったです??」

駆逐艦野分の前にレトルトパックの宇宙食が乗ったトレイを置きながら席に着く。
野分はキラキラと目を輝かせながらトレイに乗ったレトルトパックの宇宙食を口に運び、美味しそうにうなづきながら1つ、2つと平らげていった。

「未来にはこんなに美味しいものがあるんですね……感激です!」
「うちの艦隊じゃ人気ないけどなぁ、この宇宙食。
製造元は…アナハイムか、月で作ってんのかこれ」
「月…?
人類は月に移住しているんですか?」
「いや、月どころか木星まで行ってる奴
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