2巻
電車内での会話×到着してからデート
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。深雪は淑女のような服装であり、夏から秋なのに胸を曝け出す澪と一真とのデートの為に用意した服で来た柚希ではあったがな。
「いつからいたの?深雪」
「最初からですが、尾行をしようと言ったのは澪ですよ?私は反対したのですけど、お兄様と柚希さんとのデートには邪魔しないと言ったのですが」
「ま、俺は最初から気付いていたが、デートをぶっ壊すのであれば罰が必要だなと思っただけだ。実際に実行してないぞ」
「私は一真と一緒に居られるのは、今でも嬉しいけど・・・・これが普通だと言う一真の生活には驚いている」
澪と柚希が己の立場を理解したタイミングは決定的に違うが、澪の素性を知ったのは半年前に両親役であった養父母が殺されてからだ。それまで澪は普通の女の子として生きてきたが、普通の幸せを持っていた。対して柚希は物心が付いた時には自分がどういう存在か知らされ、修行をさせられてきた。
無論それを不幸だと決めつけるのは傲慢であり、勇者の一族にはこの世界を守護する役割という使命があるが、当然ながら幸せを感じる時もあったであろう。それでも普通の人間が得る、当たり前の幸せを憧れを抱いた経験は無いに等しい。
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