2巻
電車内での会話×到着してからデート
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よりはマシだった為に柚希もリラックスした状態となっていた。
「やっと着いたが、腹減ったか柚希?」
「うんお腹空いたけど、どこにする?」
「俺に任せな、ここら辺は既に調査済みだ」
そう言った俺は、駅近くにあるレストランに入った。ここは一般人でも知られているレストランだが、あえてファストフードより大人が来るようなレストランにした。その訳は、いくら高校生同士であったとしても俺は立派な大人であり紳士なのだ。安いファストフードでもいいが、ここはあえて俺が予約した店の方がいいと思っての事だ。
勇者の一族として生きてきた野中柚希は、普通の高校生がどういうものか知らないし普通の大人がデートするならという事も知らない。柚希が現在蒼翼町の高校へ通っているのは、先代魔王の遺児である成瀬澪の監視任務を遂行する為である。勇者としての使命があるだけだが、今だけは普通の女の子として楽しみたいと思っていた事がまるでお見通しのようにしている一真。
「どうした?柚希。こういうレストラン入るの初めてか?」
「・・・・うん。それに高級レストランに入る事自体が初めてだから、凄く動揺している」
若者や大人の街でもあるが、休日なのか普通のファストフードやレストランは満員御礼である。なので一真は、わざわざ予約してからここに来たのである。無論このレストランは、蒼い翼関連がやっている店のチェーン店である。周りにいるのは、若い恋人とかではなく大人な紳士や淑女が夫婦同士で一杯で、不思議そうに一真を見る柚希だった。
今の一真は大人ではあるが、昼間から酒は飲まないのでコーヒーを飲みながら待っていると頼んでいたパスタが来た。初めての高級レストランの味に驚いていたが、パスタの味もデザートも他では味わえないモノばかりで、何もかも不慣れな様子だった柚希。
今はデートしているんだと思いながら、大切な思い出の一つとして楽しむ。食事を終えると本日のメインイベントである服の購入へと向かった。ランドマークとしても有名なファッションビルに入るが、その後ろから見ていた澪や万理亜も驚いていた。
「凄!ここホントに今流行の服ばかりだわ」
「どの値段を見ても高いモノから安いモノまでありますね澪様」
澪の介抱で遅れた結衣と沙紀だったが、無事に一真の後ろに追尾していたので結衣と沙紀は、蒼太と合流を果たしてからそっと見ていた。遠くから見ていると、そこには大人な対応をしている一真と、何もかもが初めてな柚希の姿を見ていたのだった。
一真と柚希は互いの手と腕を組んでいる状態で、ビル内に入るが気圧されたのは意外にも柚希だった。蒼翼町にも同じようなファッションビルはあるが、恐らく入った事は余りないのだろうと推測をした深雪と蒼太達。
エスカレーターで上へ向かいながら、一通り
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