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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第二十三話 戦闘と異能の解放
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よって避けられる。
どちらにもあと一歩が足りなかった。
「くそ……!」
(どうする……このままでは事態は好転しない……それどころか、あの男を逃がす事に……!?)
と、考え事をする全の目にありえない物が見えた。
色
(
・
)
、である。
「なんだ……?」
すると、全は周囲の異変に気づいた。
至るところに色が見えるのである。しかも、それぞれ少しずつではあるが違う色だ。
そして、その色がある場所には……カプセルの中に入っている子供だった。
「なんだ、これは……?」
全は気づいてはいないがこの時、全はある能力を発現、使用していた。
それは、「人の記憶を色という形で視認する」という「花の野に咲くうたかたの」という作品の主人公、新堂道隆の異能である。
この能力により、全はその人物が持っている記憶を色という形で視認しているのだ。
そして、全はキメラを見る。
「うっ……!」
全は見た事を後悔してしまった。なぜならば、真っ黒だったからである。
一つの体にいくつもの記憶を持っているような存在であるキメラは、色々な色が混ざり合った黒色だったのだ。
そのような物を見てしまえば、誰だって気持ち悪くなるだろう。
「あんな物になってしまったのか……だったら、せめて苦しまないように……」
そして、全は色の多さに気持ち悪さを感じながらも奇妙な部分を見つけた。
薄く見える色があるのである。
そしてその時に今発動している能力の説明と応用の仕方が全の頭の中に流れ込んできた。
「なるほど……つまり、あの薄い色は誰かが触れて時間が経ったという事か……この研究所内にあいつ以外はいるとは思えないから、あいつの色か……」
全は縮地を使ってその色がある場所……脊髄の部分を見る。
そこには六角形の小さな機械が埋め込まれていた。中心が何かを受信しているのか赤色に点滅している。
「なるほど、そういう事か!」
「グアッ!!?ヴァァァァァァァ!!!!」
後ろにいる事に気づいたのかキメラが腕を振るってくる。が、既にそこに全の姿はなく、
「これで、終わりだ!」
全の姿は天井にあった。
暗殺妙技――――――星崩し
星崩しによって、起動していた機械がキメラの体から剥ぎ落とされその機能を停止させた。
「ヴァ……ヴァァァァァァ…………」
キメラは苦しみながらその体を溶けさせていく。
恐らくは、信号を受信しなくなった瞬間にその体を維持出来なくなってしまうのだろう。
「ヴァァァァ……………………」
溶けていくキメラの体。
「済まない……」
全はただ、それだけ言ってシンを鞘に収める。と、その時
「…………
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