〜紅霧異変〜
〜夕弥視点〜
その2
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かなり接近し、手足が届く距離まで近付いた。
改めて人影の正体を確かめると、予想通り射命丸 文だった。
「……さて、どうするか」
そう呟きながら、文を驚かす方法を考える。
………黙って、霊夢の元へ運ぶか。
至って普通の考え方をした俺は、考えた通りに文を持ち上げる。
……欲に言う、お姫様抱っこ、プリンセスホールドだ。
文を持ち上げ、霊夢の元まで連れて来る。
……どうやって驚かそうか。
俺は、あれこれ驚かす方法を考える。
縛るか?……あくまで拘束的な意味で。
押さえ付けるか?……何か嫌な予感がするから止めておこう。
能力を使う?……そうしよう。
能力を使って、文を動かさない様にする。
文の動きを『止める』と念じて、文の動きを止める。
これで恐らく、文は時を動かしたとしても多分動けない。
……さて、カメラを没収して、っと。
カメラを没収しておき、能力を使う。
「……『時よ動け』」
そそう呟いた瞬間、全てが動き出した。
「たのよ?……って、文?」
霊夢は喋っていた途中の言葉から話し始めた。
途中、何故此処に文が居るのか疑問に思った霊夢はそう聞く。
「………え?え?……あやややや!?霊夢さんっ!?何故其処に!?」
「私が聞きたいわよ」
文は驚きながら、何度も疑問をぶつける。
……それに対し、俺は事実を打ち明ける。
と、思ったが最初は質問をぶつける。
「……盗撮とはどういう事かな……天狗さんや」
「あやややや!?貴方は霊夢さんの隣に居た方!?何故その事実を………はっ」
俺が質問をすると、慌てて動揺し、自ら地雷を踏んだ。
そして、口を慌てて防ぐも。
時は既に遅し。
「……盗撮?どう言う事かしら?文?」
「あやややや!?それは全く持っての嘘ですよ!?ねぇ!?其処の方!」
霊夢が少し怒りの様なオーラを纏いながら、文に質問をする。
それに対し、文は全くの嘘を口から吐き出す。
そして、俺に話題を振る。
……しかし、俺は事実を告げる。
俺は文が持っていたカメラを少し操作し、撮った写真を確認する。
そして、其処にあった写真のデータを見せながら俺は黒い笑顔を浮かべながら言う。
「此処に証拠が有りますよ?論より証拠ですね?天狗さん?」
……その数秒後、文の叫び声が響き渡った。
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