〜紅霧異変〜
〜夕弥視点〜
その2
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……現在、あの林の間に居る影の対処法を思考中。
あの林の間に居る影……そして、あの構えているカメラ。
一度、この情報から原作キャラかどうかを考えてみよう。
カメラを構え、シャッターチャンスを狙っている。
それを、こっそりと……
……射命丸 文か?
恐らく、だが……そう予想する。
あくまで推測に過ぎないが、あの人影……射命丸 文は、自分の新聞……文々。新聞のネタにしようとしているのだろう。
それを、ばれない様に。
……何故ばれないと思った。
取り敢えず、あれが文だとしよう。
文は、『風を操る程度の能力』を所持している。
その能力を駆使し、自らのスピードを上げていて、自らを『幻想郷最速』、とまで自称する程だ。
……恐らく、高速で近付いても即座に逃走されるだろう。
しかし、感知されなければ?
……生憎、俺には『動と止を司る程度の能力』を所持している。
まぁ、使い方によっては、相手の動きを延々と止める事も出来る。
……しかし、もっと使い勝手が良い、と言うか相手を驚愕させる様な事を俺は出来る。
動と止を司る、と言う事は、動く物を支配下に置く、と言う意味合いとも取れる。それに、何でも止められる、と言う意味合いとも取れる。
……まぁ、驚愕させる方法と言うのは、『時を止める』と言う事だ。
……確か、時を操る、と言う能力を持った人も居たな。
…………スズが大好きな『十六夜 咲夜』。
あれはあくまで『操る』だけだが、支配下には置いて無いし、時を戻す事が出来ないと言うデメリットがある。
……能力で言ったら、俺の方が使い勝手が良いか。
言い換えれば、時を司る、とも取れるから。
……何処かの一方通行?アクセラレータ?みたいな事も出来ると思う。
さて、文を少し驚かす為に能力を使ってみよう。
恐らく、能力使用は念じるだけで良いと思う。
……しかし、たまには少しふざけてみたい。
簡単に言うと、時を止める技名の様な物を付けたい。
DIOの『ザ・ワールド』をパク……参考にさせて貰おう。
適当に、『ザ・ワールド』と言った後に『時よ止まれ』と念じれば時が止まる。
……で、動かすときは『時よ動け』とでも念じれば良いだろう。
……さて、思考終了。
と言う事でやってみるか。
長い脳内思考を終えた俺は、早速技……と言うより能力を使用してみる為に、行動へ写す。
「……?アンタ、どうし」
「……時よ止まれ、『ザ・ワールド』」
そう呟いた瞬間、俺以外の全てが『止まった』。
何かを言おうとした霊夢も。
遠くで翼を羽ばたいて飛んでいた鳥も。
……全ての動きが止まった。
「……さて、と」
能力の使用は成功か、と思いながら歩き出す。
文の方へ
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