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大統領の日常
本編
第三十二話 あれは嘘だ→ウワァァァアアアア
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西暦2115年 11月 5日
ペルシャール・−ミースト


「閣下、間もなく出撃準備完了します」
「うむ、もう一度各部点検しておけ」
「はっ」

いまおれは大統領座乗艦「シヴァ」の艦橋にいる。
え?出港するのは明日じゃなかったのかって?
出港は二日後といったな、あれは嘘だ。
本当のことを言うと艦娘たちが速く行きたいなオーラを俺に向けてきて怖かったからだ。
というわけで1日早い今日にしたってわけだ。
幸いビッテンが補給や整備を急がせてくれていたので飛空艦隊の方も問題なかった。整備士の人たちにはあとで一か月間の長期休暇を上げとかないとな。
もう一つ大変だったのはローゼクルムト王国に出向許可を得ることだ。
この基地ローゼクルムト王国の共同領地あるため、色々と決まりがあるのだ。
ローゼクルムト王国はロンディバルト民主共和国と同盟は結んでいないが、実質同盟のようなものなのである。(ややこしいね)なのでガルメチアス帝国からも敵国として認識されており、絶賛軍備増強中なのである。戦争前からやっておけよと言いたいところだが、政府のお偉方は現実逃避しているので軍部が独自でやっているとかなんとか。向こうも向こうで大変そうだ。

「閣下、全艦出撃準備完了しました。飛空艦隊も全艦完了しております」
と艦長のニコラス・アンダスター大佐が報告してきた。俺は席を立って大声で命令を出した。
「よし、全艦発進せよ!目標はガルメチアス帝国、首都ロサンゼルスだ!」


西暦2115年 11月 7日
ペルシャール・ミースト


艦橋から自室に戻ると1通のメールが来ていた。
送ってきたのは・・・開発部からか。
とにかく見てみるか。

開いてみるとそこに書かれていたのはたった一文だった。

”メインコンピューターに『マハーカーラ』と打て。さすれば真の力は解き放たれん”

・・・・・・・は?
何このRPGゲーでありそうな言葉。そういえば今の主任ってチュウニ・ビョウだったっけ。奴ならあり得るな。

真の力、か。とにかくやってみよう。
俺は艦橋に戻るとメインコンピューターを操作してさっきのパスワード?を打ち込んだ。すると・・・

『最終形態シーケンスへのアクセスコードが承認されました。全リミッター解除。これより最終形態シーケンスを開始します」

え、なんかやばい奴やっちゃった気がする。キャンセルは・・・できないよな・・・

『乗員の保護のため全隔壁を閉鎖します。閉鎖完了まで5,4,3,2,1,0、閉鎖完了』
『メイン砲塔及びサブ砲塔の展開を開始します。設置口開閉開始。展開完了まで10秒、9,8,7,6,5,4,3,2,1、、0。展開完了』
『各サブウエポンの展開を開始します。誘導兵器展開。迎撃装置展開。防御用シールド
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