暁の天狼島
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鳴が聞こえてくる。
「ふぇぇぇん!!」
「みんなぁー!!」
「助けてシリルー!!」
「ん?お前ら・・・」
「あれって・・・」
俺たちはハッピーたちの方へと視線を移す。すると、そこには悪魔の心臓の戦闘員たちに追いかけられていたセシリーたちがいた。
「ここであの人数ですか?」
「まずいぞ・・・」
「くそ・・・さすがにもう魔力がゼロだ」
「はわあ・・・」
俺たちはあまりの人数に動揺していた。さっきまでのハデスとの戦いで魔力が完全になくなっちまったよ・・・
「すまん・・・俺も魔力が・・・」
リリーもどうやら魔力切れを起こしたらしく、いつものミニマムサイズになっていた。その背中には何やら剣を持っているけど。
「みんな怒ってるよー!!」
「そりゃそうでしょうけど・・・」
「どうしよう〜!!」
ハッピーたちはあたふたとしている。一体何をしたんだ?
何て思っていると、俺たちと敵の間に数人の人影が割って入る。
「そこまでじゃ!!」
そう言ったのはマスターだった。他にも、簡易ベースに残っていたはずの皆さんもいたのだ。
「じっちゃん!!」
「みんな!!」
「マスターもガジルさんも!!」
「ミラさんたちもいますよ!!」
「よく無事で」
「そうか、天狼樹が元に戻って、島の加護が」
エルザさんはどうやら皆さんが無事な理由がわかっているみたいだ。それにしても、皆さん無事でよかった!!
「うおっ!!増えた!!」
「あ、あれはマカロフか!?」
「てかあそこを見ろ!!」
浮き足立つ悪魔の心臓の戦闘員たち。その一人が倒れているハデスを指さす。
「マスターハデスが!!」
「倒れてる!!」
それを見て悪魔の心臓の戦闘員たちにはさらに動揺が広がった。
「今すぐこの島から出ていけ!!」
「わ、わかりました!!」
「信号弾だ!!」
「お邪魔しましたー!!」
マスターにそう言われた敵はこれ以上戦闘しても勝てないと判断し、大急ぎでこの場から走り去っていく。
「「「「「「「「「「やったー!!」」」」」」」」」」
俺たちは今度こそ勝利したのだと確信し、みんなで抱き合ったりハイタッチしたりと大盛り上がりを見せた。
「ありゃ?」
「どうした?グレイ」
グレイさんはナツさんとハイタッチしたあと、辺りを見回し誰かを探している。
「いやぁ・・・ジュビアは?」
「キャンプには戻ってなかったな」
(無事なのか?ゼレフはどうなった?)
グレイさんはやっぱりジュビアさんのこと気になってるんですね。でも自分の気持ちにも気づいてないなんて・・・鈍感は悪ですよ。
「・・・・・」
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