暁の天狼島
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(あれをやられたら・・・私の魔力が・・・)
ナツさんはハデスに次から次へと攻撃を加えていく。ハデスはさっきまでとはうって代わり、なす統べなくその攻撃を受け続けている。
「ん?あれ?」
ナツさんが怒濤の攻撃を続ける中、ウェンディが何かに気付く。
「どうしたの?ウェンディ」
「何かあったの?」
ルーシィさんと俺がウェンディの方へと視線を向ける。
「な!!」
「そんな・・・」
俺たちはそれを見て驚いた。そこには本来、あり得るはずのない光景があったのだ。
「天狼樹が・・・」
「元通りに・・・」
「戻ってる!?」
グリモアのアズマによって倒されたはずの天狼樹が元通りに立っていたのだ。
キィィィン
突然、俺たちのギルドマークが光り出す。
「え!?これって・・・」
「紋章が光って・・・」
「よくわかんないけど・・・」
「魔力が元に・・・」
「戻っていく!」
ギルドマークが光ったかと思ったら、魔力が尽きかけていたはずの俺たちに、再び力がみなぎってくる!!
「うおおおおおおおっ!!」
魔力が全開したナツさんはハデスに向かって再び突っ込む。
(私が・・・この私が・・・マカロフに負けるというのか?)
「勝つのは・・・俺たちだぁ!!」
ナツさんはハデスに向かって拳を向ける。だが、
「否ぁ!!」
ハデスはそれを掻い潜り、ナツさんの顔に平手打ちを入れる。
ナツさんはそれに怯んでいると、ハデスはすぐに飛び蹴りを放つ。
「魔道を進む者の頂きに辿り着くまでは」
ハデスは意地でナツさんを投げ飛ばす。
「悪魔は眠らない!!」
しかし、そのハデスの前に一人の男が立ちふさがる。
「うおっ!!」
その男はさっきまで倒れていたはずのラクサスさんだった。ラクサスさんはハデスの顔に右ストーレートをぶちこむ。
「ラクサス!!」
「いけー!!妖精の尻尾!!」
ナツさんは炎と雷を体に纏う。
「カァッ!!」
「うおっ!!」
ラクサスさんは体勢を立て直したハデスから攻撃を受け倒れる。しかし、その後ろから俺たちがハデスに突進する。
「恐らくこれが最後の一撃!!」
「戻った魔力を全部ぶちこむぞ!!」
「返り討ちにしてくれるわ!!」
ハデスは両手から魔法を俺たちに繰り出す。だが、それを俺たちは交わす。
「契約まだだけど・・・開け!!磨羯宮の扉!!カプリコーン!!」
「仰せのままに。ルーシィ様」
ルーシィさんが召喚したのはヤギの姿をしたタキシード姿の星霊。初めて見る星霊だ!!
「お願い!!」
「はっ!」
カプリコーンはハデスに向かって走り出す。
「うぬは・・
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