第6章 嵐の前の静けさ 〜アルレスハイム星域会戦前夜〜
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
で帝国亡命2世のモルトン・バークレー中佐である。
彼は同盟軍で第17位の駆逐艦エースであった。
私は連隊作戦室で話された内容を見ながら小隊規模での作戦を考えた。
リンツ大尉によるとわれわれの小隊はF小隊と命名され、今回の作戦では敵艦の艦橋を直接攻撃することになっていた。
しかもわが小隊はその先鋒である。
いろいろと考えた結果を中隊作戦室で出撃するメンバーを前に話すことにした。
私が中隊作戦室に入ると、そこにはもう第3小隊のメンバーが整然と座っていたのだ。
私は苦笑と感心で口元がゆがんだが、そのまま小隊規模での作戦を話した。
「今回、われわれは艦橋攻撃の先鋒を担う。
そこで、私と第3分隊は小隊としての先鋒を務め、第1分隊には小隊の中間点の防御と先鋒が敵と膠着状態に陥った時、敵に迂回側面攻撃を仕掛けてもらう。そして、マッケンジー少尉と第2小隊は最後尾を守ってもらいたい。」
その後小隊員からはさまざまな作戦についての質問が飛び交ったり、変更点の打診を行ったりした。
なんだかんだで1時間半作戦会議をやって、結論がまとまったので解散になった。
時計を見ると1800時。約束まであと1時間半ってとこだった。
自分の宿舎に帰って、シャワーを浴びてもう一度新しい軍服にそでを通す。
ここからハイネセン中心街まで30分といったところだろう。
その時だった、自分の携帯端末から着信音が入る。
いやな予感がする。
出ると、中隊の後方主任下士官であったリプトン・クライスト軍曹からであった
「中尉。シャトルに出撃要員の装甲服・武器一式を積み終わりました。」
思わず、ぶっ倒れそうだった。
「あ、うん。ご苦労様です。ありがとうございます。では、今日はこれで終了でいいですよ。」
リプトン軍曹は「了解しました。」と一言言って端末を切った。
思わずホっとしてしまった。
さて、早くいかなくては。
と思い、鏡の前で身だしなみを確認する。
これから会う人は身だしなみにうるさくない人ではあったがやっぱり、それなりにピッとしていたいとおもってていたのであった。
第4艦隊駐留基地の前で無人タクシーを拾って、行先である第1艦隊駐留基地の住所を入力した。
第1艦隊駐留基地はハイネセン中心街を通り抜けた郊外にある。まあ、時間を見込んで30分という予測はあながち間違えではないと思っていた。
現在時刻1835時。
たぶん1905時には到着するはずだ。
そして、30分後1905時きっかりに第1艦隊駐留基地に到着した。
第1艦隊駐留基地には艦隊司令部や艦隊施設以外にも首都常駐艦隊であるためか、軍の学校施設が多くあった。例として、私になじみ深いのは私が5年前に2等兵だった時に卒業した「第12同盟軍基礎訓練所」や空挺降下資格を取った「第12空挺降下学校」やその他に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ