プロローグ
[2]次話
昔ある漫画のセリフにあった「どんなに長く思えるトンネルにも出口はある」「晴れない空はない」
どちらも今がどんなに苦しくても希望はある。いつかはいい方向へと変わる。だから精一杯足掻いて生きろ。そんな意味が込められているのだろう。
辛いときふっとそれを思い出しては頑張ってきた。でももう限界だ。私が一体何をしたというのだろう。何をしても変わらない。先が見えない。頼るべき相手もわかってくれる人もいない。顔が引きつる。疲れた。もう嫌だ。なぜ私は生きているのか。
私がいなくなっても困る人はいないだろう。もちろん死んですぐは葬式をあげなければならない家族や
急に人でが足りなくなったバイト先は困るだろう。でもそれは私が示す困るではない。言い換えれば
私が死んだことに悲しむ人がいないだろうということだ。むしろ喜ぶ人ばかりではないだろうか。
もちろんそんな気持ちを表に出す人はいないだろう。みんな悲しんだふりをするだろう。
そして取材には口をそろえたようにこう答えるんだ。「優しくてしっかりしててみんなから好かれていた。」「自殺を考えるような人じゃなかった。」「明るくて悩み事などないように思えた。」
自殺者、被害者、加害者どんな人であってもたいていこういったことが言われる。
何をもってこんなことを言うのであろうか。なんでそんなことを断言できるのだろうか。
私にはわからない。誰だって裏の顔がある。辛くても世間で生きていくためには隠さなければならない。
だからこそいじめはさまざまなハラスメントは世の中にはびこっていくのだろう
[2]次話
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