暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン VIRUS
前線復帰
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「お前は……来るのが遅すぎるんだよ!!」

 そして、姫騎士を抱え言った。

「悪かったよ。でも、ナイスタイミングだろ?キリト?」

 着地と同時に素早く、扉まで跳躍して姫騎士をフロア外に下ろし、回復結晶を使った。

「ヒール!」

 すると、ユキの体力はすぐに満タンになり、斬り飛ばされた腕も復活していた。それを確認すると素早く足に力を加えようとすると、姫騎士が声をかけてきた。

「ゲツガ君……来てくれたんだ……」

 声をかけられたので返事をしておく。

「ああ、遅れたけどな」

「それでも、私はうれしかったよ……また、君が死にそうなときに助けてくれて……」

「……そうか、思い出した。お前、不人気ダンジョンのモンスターハウスで助けた女の子だったんだな……」

「思い出してくれたんだ……」

 ユキはそう言うとにこりと微笑んで気を失った。ユキが気を失ったことを見るとすぐにフロアの中に戻る。そして、アスナから救出を試みる。

「アスナ、大丈夫か!?」

「この状況が大丈夫に見える!?」

「あんまり!」

 そう言ってアスナに攻撃をしようとするのを弾いていく。

「アスナ!とりあえず、お前はもう部屋の外に出ろ!此処は俺が何とかする!!」

 そう言って両手剣で今までよりもギアを上げて武器を弾く。その隙にアスナは、戦線を離脱する。それを見送り、今度はキリトの救出に行く。

「キリト、大丈夫か!?」

「ちょっと、ヤバイかもな!」

「なら、変わってやるよ!」

 両手剣を横一線に薙ぎ、武器を弾く。そしてキリトの前まで行くと器用に武器の起動を逸らしていく。その瞬間、キリトも戦線を離脱。後はヒースクリフだけだが、武器はあまり刃こぼれや目立った傷は無く、普通に弾いている。その感じに違和感を覚えるが今は気にしないで置く。

「ヒースクリフ!」

 そう叫ぶと、ヒースクリフは声だけで返す。

「久しぶりだね!ゲツガ君!元気かい!」

「ふざけてないで、ちゃんとしろ!」

 そう言って再び、目の前の武器を弾くことに集中する。すると、ヒースクリフから声をかけてきた。

「ゲツガ君!提案があるんだが!」

「手短に!」

「私は撤退と言ったが、正直こんなところでつまずくのはどうかと思う!」

「それで!」

「だから此処でボスを倒しておくべきだと私は思うんだが!」

 そう言われた瞬間、ヒースクリフが何を言いたいのかが分かった。つまり、二人で倒そうと言ったのだ。それを聞いて

「他のメンバーを置いて勝手にクリアーするのは、いけないと思うが!……やるか!俺の前線復帰戦だ!!斬って斬って斬りまくる!!」

 そう叫んで、両手剣に力を込める。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ