前線復帰
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ガードする。だが、その攻撃を受けた盾はもの凄い勢いで減っていく。
腐食効果も入っているようだ。
「撤退だ!!今回の作戦は失敗!各自、転移結晶または部屋から脱出をしてくれ!!」
今回は武器や回復道具の消費などが激しかったため、今の戦況だと撤退が妥当だろうとヒースクリフは考えたのだろう。そういった瞬間、それぞれのポーチを探り結晶を取り出していく。俺はみんなが転移し終えた後にしようと思ったから手に結晶を持って転移が終わるのボスのタゲをとりながら見守った。そしてようやく、残りが俺とヒースクリフ、アスナ、ユキになったところで転移しようと思ったとき
「きゃーーーー!!!」
ユキの腕が斬り飛ばされた。盾の限界でそこに攻撃が加わり、負荷に耐えられず壊れ無防備状態の腕に食らい、腕が飛んだのだ。
「ユキ!!」
アスナがそう叫び、ユキを助けようとするが自分の所をパリィするのが精一杯で助けに行けない。俺やヒースクリフも同じで自分のことがせいいっぱいで助けに行くことが出来ない。そして片手で頑張ってパリィしていたが武器にも限界が来て、砕けちった。そして、武器の無いユキに容赦なく剣が振り下ろされる。
「いやーーーーー!!」
ユキは衝撃で吹き飛び、HPも赤ゲージになる。そこに容赦の無い一撃が放たれる。
「ユキ避けてー!!!」
アスナの悲痛の叫びも虚しくユキに一撃が食らいそうになったとき、白い弾丸がユキが食らいそうになった剣を弾いた。なにが起こったかはすぐには分からなかったが、その見慣れた白いフード付きコート姿を見て安堵し、叫んだ。
「お前は……来るのが遅すぎるんだよ!!」
「悪かったよ。でも、ナイスタイミングだろ?キリト?」
剣を弾いて登場したのは、ゲツガだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
今日の攻略は、行こうと思ったが過酷なレベル上げで疲労が溜まり過ぎていたようで寝過ごしてしまった。攻略には間に合わないが、とりあえず行ってみることにした。来た時にはどうやら撤退に入ってたらしく数人が扉の外にいて、奥のほうでちらほら青い光が点滅している。
今回は中止と思ったので帰ろうとしたとき悲鳴が耳に届く。
「きゃーーーー!!!」
振り返り、目を凝らすとボスの剣によって姫騎士の腕が斬り飛ばされていた。マズイ、そう思うと同時に体が動いた。筋力値を最大限に使い、ピンポン玉のように壁を跳ねながら進む。そして扉から出る直前、姫騎士のHPは赤まで達していて空中に浮かんでいる。そしてそこに、姫騎士を殺そうと追撃が迫っていた。間に合え!そう心の中で強く思い、足に力を込めて跳ねた。そしてどうにか間に合ったらしく背中にある両手剣を抜刀して剣を弾く。すると聴きなれた声が飛んでくる。
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