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前線復帰
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仏像のモンスター、《シュヴァラ・ガーディアン》と言う名前だ。こいつらは、俺らが入ってきたことに気付くと叫びはしないが物凄い重圧をかけてきてることがわかった。だが、そんなことに怯むような攻略組ではない。素早く陣形を組み立て、攻撃を開始する。俺はフロアボスのAシュヴァラのアタッカーなので最初に攻撃を加える。そして、その攻撃で戦いの火蓋が切って落とされた。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 戦闘を始めて半刻。特に死人や重傷者も無く、ボスの体力を四本あるうちの一本と半分を減らし取り巻きも全員倒した。このまま、何もなければ倒せる。そう思い攻撃をし続ける。そして、二本目を削りきった瞬間、ボスの様子が変わった。

「きょーーーーーーー!!!!」

 いきなりの咆哮で全員が怯む。その叫びと同時にAシュヴァラの顔が変化していく。穏やかだった顔がどんどん怒りの表情に変わっていく。それと同時にAシュヴァラが壁に向かって手を伸ばし、武器を取り始める。バーサーク状態だ。クエストをして得た情報なので知っていたが、さすがに目の前で見ると迫力が半端ないし、やばく感じる。

「バーサーク状態になったぞ!!武器を持ったことによって、攻撃範囲、攻撃力が変わると思う!!一度後退して、パターンを把握する!!」

 ヒースクリフの指示により、後退して盾を持ったプレイヤーが固まって壁を作る。そこに、Aシュヴァラの大きな斧が振り下ろされる。金属と金属がぶつかり合う音がフロア全体に響き、ぶつかり合った盾と斧は火花を散らす。しかし、そんなことよりも驚くのはその威力だ。盾を持ったプレイヤーをほとんど吹き飛ばした。

「何だよこれ!?こんなの聞いてないぞ!!」

 吹っ飛んだ壁の一人が叫ぶ。そして、壁の無くなった陣営に大きな剣が横一線に薙ぎ払われる。死人や重傷者が出なかったものの、それを食らったプレイヤーが吹っ飛ぶ。どうやら、付加効果に《衝撃》が入っているようだ。衝撃は攻撃力などとは関係ないが、相手に攻撃を当てたときに吹き飛ばす効果を持っている。

「ただの付加効果だ!攻撃力は少し上がったぐらいで連続攻撃に気をつければ攻撃は通る!押し切るぞ!!」

 ヒースクリフが指示をして再び陣形を組みなおす。攻撃しようとするが連撃で攻撃する暇が無く、ダメージを与えることができない。

 さらに半刻が過ぎるが体力は、あまり削れず回復道具ばかりが減ってジリ貧だ。そして、次のパーティーが攻撃しようと突っ込む。しかし、連撃の前に歯が立たず帰ってくる。何度も繰り返してようやくゲージを最後の一本になる。するとAシュヴァラがさらに変化する。武器に灯篭みたいなものが出て、そこから広範囲攻撃の炎が噴出す。

「盾を持ったものが前に出て、守りを固めるんだ!!」

 そう指示され、盾で
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