第28話 黒の剣士、妖精王に囚われる
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か眉間に皺を寄せて睨んでいるが、別に怖くなかった。むしろザマぁ見ろだ
「ふん、まぁいい。だったら君の頭の中に直接訊けば解かることさ」
「何?」
「オイオイ、キリト君。まさか僕が酔狂でこんな仕掛けを作ったと思ってるんじゃないだろうね?300人にも及ぶ元SAOプレイヤーの献身的な協力によって記憶・感情操作技術の基礎研究は八割方終了してる。かつて誰も為し得なかった、人の魂の直接制御という神の業を、僕はあと少しでものにできる!まったく、仮想世界様様だよ!フフフフフフフフフ、ハハハハハハハハハハ!」
「そんなこと……出来る訳……」
「それが不可能じゃないんだよねぇっ!?現に今の研究はおよそ八割まで進んでいる!あとはどのプレイヤーで試すか迷っているんだけど……」
そう言った須郷…いや、オベイロンは考える素振りを見せてすぐになにか閃いた顔でとんでもない事を言い出した
「そうだ!あの女にするか!!あの“サチ”とかいう槍使い!回収した時も『キリト……助けてキリト』って言ってたからね!彼女を僕の忠実な兵隊にするのも悪くないねぇっ!!」
「…………は?」
今………この男は何て言った?
サチ?女性プレイヤーで槍使いで、俺の事を知っていて………そんな特徴をもっているプレイヤーは俺は1人しか知らない。でも……
「何を言ってるんだ須郷。彼女は…サチはあの時…俺の目の前で……」
「『死んだ筈』……って言いたいのかな?」
「っ!!」
須郷の言葉に俺は酷く動揺し、顔だけじゃなく体中から嫌な汗が流れているのが分かった。
「SAO事件が発生した時、僕は予備として残していたナーヴギアを利用してアスナ君を除いてランダムで選んだ300人分のプレイヤーの意識がゲームクリア時に研究所に経由するように設定したのさ!」
「なん…だと……?」
つまりこの男はSAO事件が起きた時からこんな腐った計画を考えていたのか?そう思っていると須郷は死んだはずのサチが生きていたカラクリを明かした
「そして更なる試しとして、ランダムで偶然、選んだ彼女のHPが無くなった瞬間、ナーヴギアが脳を破壊する直前にデコイとして造ったあるバグを起こすプログラムを起動させ、彼女の死を偽造したのさぁ!その結果、彼女の意識は死なず、僕の実験体になったのさぁっ!!ひゃぁっははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
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