第28話 黒の剣士、妖精王に囚われる
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コンソールが必要です」
「それなら、私、ラボラトリーでそれらしいものを」
その時、俺は嫌な気配を感じた。SAO時代で経験した、犯罪者プレイヤーのような視線を………周りの気配を注意し、背中の二本の剣に手をかける。だけど次の瞬間…!
―――ヴーウ!ヴーウ!ヴーウ!ヴーウ!ヴーウ!ヴーウ!―――
「「「っ!?」」」
鳥籠の中に嫌な音が響き、息をつく間もなく体に何かが圧し掛かるような感覚に襲われた。立っていられなくなり、その場に崩れ落ちる。
「グ…ッ!」
「あう……ッ!」
そして、周りには深い闇のようなもので覆われた。
「パパ、ママ!気を付けて、何か………よくないものが……!」
言い終える前にユイの体を紫電の電光が這い回り、そして消えた
「ユイッ!!」
「ユイちゃんッ!!」
俺とアスナが同時に叫ぶ。そして、暗闇の中に俺達2人だけが残った。
「一体、何が………」
その時、誰かが俺達の前に現れた
「いや〜驚いたよ。小鳥ちゃんの籠の中に、薄汚いゴキブリが迷い込んでるんだからね…」
嫌な声が聞こえ、顔を上げるとそこには緑色のトーガに身を包んだ、端正な顔立ちで笑ってる妖精がいた。だが、その笑みはとても醜く、俺達を見る男の目は爬虫類の様に薄気味悪かった。
「お前は……まさか須郷!?」
俺は目の前の人物が誰なのかすぐに察し、リアルの名前を言う。すると次の瞬間、オベイロンは俺の体を足で蹴り上げた
「チッチッチッ……その名前はやめてくれないかなぁ?この世界で君らの王である僕に向かって呼び捨ても頂けないね。僕のことは妖精王オベイロン陛下と………そう呼べよッ!!」
「がぁっ!」
「キリト君!」
アスナの悲痛な叫びがこの空間に響いた。
「どうだい桐ケ谷君?次回のアップデートで導入予定の重力魔法なんだけど、ちょっと強すぎるかな?」
須郷は俺の頭を踏み、そんな事を聞いてきた
「やめなさい!卑怯者!」
アスナの言葉に須郷は耳を貸さず、俺にある事を問いかけた
「桐ケ谷君、いや、ここではキリト君と呼んだ方がいいかな。君はどうやってここまで登って来たんだい?」
須郷は俺の背中の鞘から剣を抜き、振り回す。正直、あのSAOを共に戦ってきた戦友と呼べる愛剣をこんな外道に触られるのは吐き気がするほど虫唾が走ったから皮肉を込めてこう答えた
「飛んで来たのさ、この翅で……まぁ、アンタみたいな下種には理解出来ないだろうけどな!」
「………!(ピクッ)」
俺の答えが気に食わなかったの
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