第28話 黒の剣士、妖精王に囚われる
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員……アーガスが解散した後のSAOサーバーの維持管理はレクト内の彼の部署に委託されている………それと未だに目を覚まさないSAOプレイヤーたち。おまけにアスナさんらしきアバターがこの世界樹の頂上で発見されたという話がありますし、この4点が全く繋がりが無いと思いますか?』
「アンタの読みは当たってたみたいだぜ、ヤマナミさん?」
そう言いながら俺は拳を強く握りしめた。ここが現実の世界だったら爪が掌に食い込んで血が流れるぐらい、俺は握りしめていた。一年以上もALO全プレイヤーをだまし続けた運営者…須郷に対して改めて強い殺意を覚えた
「パパ……」
すると不安そうにユイが俺を見ていた。ダメだな……今からアスナの所に行くのにこんな様じゃ、俺の背中を押してくれた仲間達に申し訳ない
「大丈夫だ。ユイ、行こう!」
「はい!」
枝の中央に小さな小道があり、それに沿って走る俺とユイ。暫く走り続けると何かが見えてきた
「あれは……鳥籠…?」
だが、大きさが異常過ぎる。まるで、牢屋のような…………
その時、俺はあることを思い出した。エギルの店で見せられた写真………あの鳥籠に似ていると
もしかして、あそこにアスナが………?
確信に近い何かを感じた俺は鳥籠に向かって走り出していた。徐々に鳥籠に近づき、中の様子が見える。すると鳥籠の中に、一人の女性がいるのが分かった。あの写真で見た通りだ。少し違う所もあるがアスナにソックリ……いや、アスナ本人だった。例えアバターの姿でも、彼女の表情と仕草を一緒に暮らしてきた俺にはすぐに分かった
「ま、ママ…?」
ユイは鳥籠に近づき、女性に声を掛ける。女性は顔を上げ、こっちを見る。その顔はやっぱりアスナだった!
「ママ!ママ!!」
ユイは右手を振り払い鳥籠の入口を取り払った。
「ママ!」
「ユイちゃん!」
ユイは走り出し、アスナに抱き付いた。
「アスナ……!」
「キリト君……!」
俺もアスナに近づき、ユイと共に強く抱きしめた。もう二度と離さないために!
「ごめん……遅くなった………」
「ううん、信じてた。キリト君はきっと助けに来てくれるって……私信じてた……!」
アスナだって怖かったはずなのに、俺のことを信じてくれた事が嬉しい反面、もっと早く助けに行けなくて申し訳ない気持ちが俺の心を絞めていたが、とにかく今はこんな場所から脱出しなくてはいけない
「さあ、一緒に帰ろう!」
「うん!」
「ユイ、アスナをログアウトさせられるか?」
「ママのステータスは複雑なコードでロックされています。ログアウトさせるにはシステム・
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