剣姫の日記
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後
△月〇日 晴れ
今日から日記を始める。けど、何を書けばいいんだろう?
△月■日 晴れ
アレンにどんなことを書けばいいのか聴いたら、「今日の出来事や思い出を書けばいいよ」と言われたので、書いてみる。
今日はファミリアの皆で『遠征』に来ている。現在18階層。
△月!日 天気はわからない
私の日記を見たリヴェリアに、少なすぎると小言を言われた。
あと、『遠征』について、フィンとティオナにも怒られた。「アイズは無茶をしすぎる」って。別に無茶はしてないのに………。
それに、リヴェリアこそ、勝手に人の日記を見るのは良くないと思う。
今日も『遠征』の続き。現在50階層。
△月?日 昨日と同じ
今日は新種のモンスターに出会った。手強かった。
痛い。リヴェリアに「もう少し書け」ってゲンコツされた。殴らなくてもいいのに。
しかも、またリヴェリアに日記を見られた。レベルの差を使って、日記を取られた。
今はリヴェリアが寝たのを確認してから書いている。これだけ書けば十分かな?
おやすみなさい。
△月?日 分からない
明日から地上に帰れる。早くアレンに会いたい。
今度はベートが日記を見ようとしてきた。
思わずお腹の下を蹴っちゃったけど、大丈夫かな?でも、ベートの自業自得だと思う。
「オレの息子がァ………!」とか言っていたけど、本当に大丈夫かな?
……………これだとまだ少ない気がする。
うん、アレンについて書こう。
私が始めてアレンと会ったのは、12歳の時だった、はず。
リヴェリアに「強い奴と会わせてやる」って言われて、ギルドまでついて行った時だと思う。
その時は私も強い人っていうのに興味がわいていた。でも、そこにいたのは普通のギルドの職員だった。
思わずリヴェリアに疑惑の瞳を向けたけど、リヴェリアは笑ったまま、「アイツはお前とは同じ意味でも、違う意味でも強い奴だ」って、ものすごくほめていた。
つい、頬を膨らませたのを覚えている。多分、リヴェリアを取られたような気分になって、面白くなかったんだと思う。
それで確か…………うん、思い出した。仕事中のアレンに襲い掛かったんだ。流石に剣は使わなかったけど。
でも、蹴りを放っても、落としたペンを拾う振りをしてコンマ数ミリで避けられた。だから椅子に座っているのを利用して、背後から殴り掛かったけ
[8]前話 [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ