暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
適能者-シュウ-
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のような痺れが走り、シュウは咄嗟に手を離した。だが、指先には何の怪我も無かった。再び石像に視線を向けると、さらに驚くことが起きる。石像が白く輝き出した。あまりにも眩しくてよく見えない。だんだんと輝きが増していく。
シュウは光を浴び続けた果てに、石像が発する白い光の中に呑み込まれていった。
目を開けると、そこは水のような波紋模様の広がるくらい空間だった。次から次へと、一体何が起きている?一体これは何だ?シュウは辺りを見渡しながら、現状を見切ろうと躍起になったが、その間さえも与えられなかった。
シュウの前にY字型の巨大な赤い光が灯り、線を描くように巨大で雄雄しく、神々しい体を形成する。

彼もよく知る、銀色の巨人だった。

後に『ネクサス』の名を与えられる銀色の巨人、『ウルトラマン』。

「お前なのか?俺を呼んでいたのは」
ウルトラマンを見上げながら、シュウは問う。対するネクサスは、静かにシュウを見下ろしていた。
ギュオオオオ!
「!?」
すると、シュウの耳に何か、猛獣の鳴き声が響いた。途端に、シュウはその身が引っ張られていくのを感じた。ウルトラマンの胸のエナジーコアの方に、引き寄せられていく。有無を言う間も与えられなかった。けど、抵抗はしなかった。シュウとネクサスは、このとき一つとなった。



遺跡の外では、ある一体の怪物が、突如夕暮れの空を覆い尽くした暗雲の中から地上に落ちて姿を現した。
『インセクティボラタイプビース アラクネア』。後に戦うことになる、ヤマワラワと首から下が非情に告示した、スペースビーストの一体。しかし、通常のアラクネラは13m程度しかないにもかかわらず、このアラクネラは50m近くも巨大化していた。
遺跡に向かっていくアラクネラ。

すると、遺跡の先端部分が白く発光し、赤い光が射出され、遺跡とアラクネラの前に落下した。

シュウと一体化を果たした銀色の巨人、ウルトラマンネクサス・アンファンス。

ネクサスは自分の両手をぐっぱぐっぱと開く。本当に、自分がなれるとは思いもしなかった。皆が憧れをこめてウルトラマンと呼んだ、世界を『冥王』から救った、銀色のヒーローに。
「グオオオオオオオ!!」
アラクネラの荒れ狂うような雄叫びを聞いて、ネクサスはすぐに身構えた。
突き出された両腕に対し、ネクサスは両腕を用いてアラクネラの腕を二つとも受け止め、力で相手を押し合う。脇腹が隙だらけだ。凪との訓練の際、シュウは両腕を掴まれ、がら空きになったわき腹を凪の蹴りで突かれてしまった事がある。そのときを脳内でイメージしつつ、彼はアラクネラの脇腹に左の蹴りを一発叩き込んでアラクネラを怯ませた。腕が解け、続けて彼は前進、顔面にダッシュパンチ、次に回し蹴り、三発目に背負い投げでアラクネラをダウンさせる。
一度バッ
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