6部分:第六章
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いたからだ。その白い心に対して。
「では。受け取るがいい」
趙は早速今一番上に羽織っているその服を脱ぎそれを豫譲に向かって投げ与えた。豫譲はその服を見るとすぐに匕首を出してそれで服に踊りかかった。
宙に舞う服を何度か切ると服は散り散りに乱れ飛び地に舞い降りた。豫譲はその中に仁王立ちしていた。その舞い散る服を目だけで眺めながら満足して微笑んだ。それからまた梅の花を取り出して言うのだった。
「後は。黄泉路でお話します」
梅に対してこう告げて一礼すると最後に手に持っている匕首を自分の喉に突き刺した。こうして遂に果てたのだった。
豫譲は死にその仇討ちは果たされなかった。だが彼の心と想いは世に永遠に残った。白梅と共に己を認めてくれた者にあくまで忠実でひたむきだった彼のことは今も人々の心に残っているのである。その白い心が。
白梅 完
2008・4・9
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