第二十四話 浦少佐!俺の胃袋は異次元だ!!その七
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「あの将軍様の前で、ですか」
「そういうことしたんですね」
「それで将軍様も見た」
「そうなんですね」
「しかもその時柿の種まで食べて将軍を驚かせた」
このことまで歴史に書き残されている。
「種まで食べるのかとな」
「普通は驚きますよね」
「種まで食いませんから」
「今は柿の種も減りましたけれど」
「種がある柿が」
種なし柿が主体になってきているのだ。
「だからですね」
「もう種もあまり見ることないですけれど」
「昔は柿には絶対にあって」
「それは食いませんでしたからね」
「しかしその者は食ったのだ」
普通は食わないその種をだ。
「その将軍も種は食わない様に忠告した」
「意外と親身な将軍様ですね」
「気さくだったんですね」
「結構将軍様って厳しいイメージありますけれど」
「違うんですね」
「江戸幕府は寛容だったからな」
だからだというのだ。
「民百姓にもそうだったのだ」
「気さくだったんですか」
「おおらかだったんですね」
「そういうことだ、あと時代劇の悪代官もいなかった」
実際はだ。
「むしろ幕府の領地は年貢も軽くいい暮らしが出来た」
「家も大きくて」
「米も食えたんですよね」
「しかも米以外は年貢として求めないから」
「お百姓さん達も楽な生活でしたね」
尚この辺りは藩だとその藩による、紀伊藩や水戸藩といった藩は年貢が重かったらしい。幕府はかなり軽かったが。
「どっかの国の両班みたいなのいなくて」
「ああいうことしたら改易ものでしたね」
「確実になっていた」
あの両班の如きことをすればだ。
「だからだ、悪代官なぞはだ」
「あくまで時代劇だけで」
「あんなのいなかったんですね」
「ましてや両班なぞはな」
到底というのだ。
「いなかった」
「何か時代劇や教科書の江戸時代って実際と違いますね」
「教科書とも」
二人もこのことを再認識するのだった。
「辻斬りも全くって言っていい位なかったそうですし」
「安定して平和だったんですね」
「そうした国だったんですね」
「当時の日本は」
「あと稗や粟も食べることは食べていたがだ」
そうした雑穀と言われるものの話にもなった。
「中期以降は地域にもよるがだ」
「お百姓さんもお米を食べていた」
「そうらしいですね」
「奈良では朝は茶粥だった」
「ああ、作者の住んでいる」
「あそこは」
「元々土地と水に恵まれ天領も多かったがな」
それで豊かだったのだ、大和といった頃は。
「お米を食べられた」
「お粥といえど」
「しっかりとですね」
「食べること出来たんですね」
「稗とか粟ばかりじゃなくて」
「江戸や大坂では白米ばかり食べていた」
完全に主食だった、そうした町では完全に
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