暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikers〜誰が為に槍は振るわれる〜
第一章 夢追い人
第6話 恋と日本文化と戦いと
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、それでも僕は自分の聞き間違い見間違いであってほしいと思っていた。
しかし、残念ながらそうはなってくれなかった。
「お、キャロやっぱりこっち来たか?」
「はい来ちゃいました♪」
ラディ陸曹に楽しそうにこたえるキャロの声に、あぁ間違いじゃなかったんだ…と肩を落とす。
いや、その前に?―
「ラディ陸曹やっぱりってどういうことですか!?」
やっぱりと言ったってことは、ラディ陸曹はキャロがこっちに来ることを予想していたということだ。それなのに止めないし教えてくれなかった。だから僕はラディ陸曹にそれなりに怖い顔をしたつもりで詰め寄ってみたのだけど……
「えぇ〜、だって注意書きの『混浴は11歳以下まで』っていうのは、別に女湯に限ったことじゃなかったしな。キャロなら来るんじゃないかな〜とか思ってたんだよぉ」
と、なにが問題なのか分からないと無邪気にラディ陸曹は首を傾げる。
でもそれは絶対嘘だ。
だって口元は微妙に笑ってるし目はすごく悪い方向でキラキラしてるし声も完全におもしろがってる。
だからもっと噛みついてやろうと思った?―のだけれど……
「エリオ君、ちょっと落ち着いて、ね?」
いつの間にか近くに来ていたキャロに、エリオは思わず目が釘付けになる。
いつもはふわふわとしている髪は、籠った湯気のせいでか少し湿って顔に貼りついていて、白い肌はお風呂の熱気にあてられて、ほんのり赤みが差していて、肌を隠しているのがバスタオル一枚だけなせいで余計に目立っていた。
キャロ、かわいいな……。
そんなことを考えながらキャロのことを見つめていると、キャロが恥ずかしそうにもじもじし始めた。そこでようやく、キャロに失礼なことをしていたことに気付いて、慌てて謝りながら顔をそむけた。
僕らのその様子がおかしいのかお風呂場に響かないくらいの大きさで、声を出してラディ陸曹が笑った。
元を辿ればラディ陸曹が原因なのに、楽しそうなラディ陸曹が恨めしくて少しムッとした顔で非難の視線を送る。ラディ陸曹はまるで反省してないように肩を竦めると、そんな僕から目線を外してキャロのほうを見た。
「まぁでも、ココ一応男湯だしな。女の子のキャロがあんまり長くいるのもよくないかもな〜。ということで、あそこを使えばいいんじゃないか?」
そう言いながらラディ陸曹が指さしたのは家族風呂へと続く扉。
たしかにあそこならまぁ大丈夫だとは思う。
でも?―
「13歳のラディ陸曹は入れませんよ?」
家族風呂の入浴は11歳まで。つまり、13歳のラディ陸曹は置いてきぼりになってしまう。
そうなるとラディ陸曹は一人きりになってしまう。
それが心配で反対したのだけど、ラディ陸曹は手をひらひらと振り
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